ninin さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
出会いは突然に
全13話。
原案・脚本がどんでん返しが好きな虚淵玄さんwいつ変わるのかドキドキしながら観てました。
宇宙から、地上が海に埋没した地球にやって来たロボット(ブリキ野郎w)チェンバーと搭乗員で主人公のレドが、ヒロインのエイミーたち大船団ガルガンティアの人々との交流し、人間として成長していくお話です。
大船団ということで、イメージとしては大型船同士がいっぱいくっついて都市・国家になっている感じですね
作画に凝っていて質感があり、とてもリアル感がありました。
私なりに思ったこの作品のテーマは「共存共栄」ですね。
世界観が好きです。何処までも続く海原と壮大なガルガンデアの船団で生活している人々の描写が細かく描かれていましたね。
進化が止まった地球の人々(エイミーたち)、進化を勧めてきた宇宙で生活する人々(レド)、その2つが交差するときのそれぞれの反応が面白かったです。
レドが最初に知り合ったエイミーとのやりとりを微笑ましく観ていました。
それとチェンバーがただの操作ロボット違う言葉を話すロボット(人工知能?)なので、レドとのやりとりの食い違いも面白かったですね。
最初はレドが船団の生活に慣れてきて成長するお話、後半はガラリと変わりこのお話の確信に移ります。
前半と後半の切り替え方が良かったですね。
後半は完全を目指す人の末路 {netabare} (ヒディアーズ){/netabare}、完全なろうとする人々 {netabare} (クーゲル船団){/netabare}との間に立つレドの苦悩が描かれています。
{netabare}
「人は不完全だから進化する」
という言葉の意味が染み渡りますね。
クーゲル船団の儀式で、椅子に拘束され微笑みを絶やさず袋かけられ海に落とされるシーンは弱者切り捨ての最もたるものだと思います。悲しくなりました。
{/netabare}
もっとクールが長ければ、ガルガンティア内のエピソードが増えて他のキャラクター達にも親しみが出てくるのですが残念ですね。2クールはほしかった内容です。
虚淵さんの脚本にしては(失礼)綺麗な終わり方でした。
{netabare}
印象に残った言葉は、チェンバー言った「くたばれ!ブリキ野郎!」です。あのシーンは涙が出てしまいましたね。
{/netabare}
ロボットロボットしていないところも好感が持てました。観ていない方はガルガンティアの世界を探検してみませんか。オススメです。
OP 爽やかな曲ですね。作画も広大な海と空に吸い込まれそうな感じがするぐらい綺麗でした。茅原実里さんが歌ってます。
ED ヒロインのエイミーが印象的でした。曲も穏やかでいいですね。ChouChoさんが歌ってます。
どちらも素敵な曲です^^
{netabare}
最後に、焼き肉の鉄板扱いされたチェンバーに笑ってしまいましたw
{/netabare}