退会済のユーザー さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
決して振り向いちゃいけないよ
私の中でジブリの作品はここまでだと感じている。
いい作品と言うのは、内容が分からなくても心に残るものだと私は思う。子供のころに内容はよくわからないがおもしろいと感じた作品が誰にでもあるのではないだろうか。
絵や音楽などの芸術品の作者は、自らの作品に込めた気持ちを正確にくみ取って欲しいとまでは思っていないと私は考えている。私ならその作品を見てちょっとしたことでもいいから、何かを感じてくれればそれで満足だ。それがきっかけとなって、その人の行動がいい方向に行ったとしたら、もう言うことは無い。大満足するだろう。
ジブリの作品で私が感動したのはこの千と千尋の神隠しまでだ。それ以降の作品は申しわけないが面白いと思えなかった。
私がこの作品を見て感じたことは、自分にしかできないことを見つけて全うして欲しいということだ。まぁどこぞの宗教みたいな考えだな。
最後にハクが振り向かないように言ったのは、その場所が千尋のいるべき場所でないことをハクは知っていたからだと思う。千尋はその場所に愛着を覚えつつあり、ここにいれば本来在るべき場所に戻りたくなくなったり、忘れてしまうのではないだろうか。
まぁ一言で言えば、アイデンティティを確立して真っ直ぐに行動せよ。ということを訴える物語だと解釈している。