退会済のユーザー さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
あの子たちはバカどもからラピュタを守ったんだよ
どんなに恐ろしい武器を持っても、たくさんのかわいそうなロボットを操っても土から離れては生きられない。
ムスカが悪用しようとした"ラピュタ"は技術の象徴として描かれている。核を始めとする兵器や、その他の機械を表しているのだろうか。身に余る道具を持っても誰も幸せにならない。自然あっての命だ。自然への悪影響を顧みずにそんなものを作り続けるのは馬鹿げている。
しかしその道具自体に罪はないのだ。あの剪定ロボットは文句のひとつも言わずに働き続けていた。だからそれを見るシータの目は優しく、そして悲しそうにしていた。
バルスとはそれら罪のないモノ達を葬り去る言葉だ。土に帰るためにそれらを犠牲にするわけだ。相当の覚悟をもって言っただろう。
そして降りていく。もとの場所へ。
ドーラは言う。
「あの子たちはバカどもからラピュタを守ったんだよ」
悪用されるくらいなら誰も届かない場所にやる方がましということだ。
この物語は、これからは自然に配慮し、兵器などというものは捨てて欲しいという願いが込められているのではないだろうか。