にゃっき♪ さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
smiling faces sometimes
猫神への願い事には限界やら回数制限もないみたいで、いつでもキャンセル可能というかなり乱暴な設定なので、ちゃんと理解しようとしなくてよい作品かも。
次々と起こるカオスな出来事は、すべて猫神が歪んだ形で願いを叶えた結果であり、基本的には願った本人が願いをキャンセルする事で問題が解決される繰り返しです。
もっとも猫神は空間移動やタイムリープ、記憶の操作まで出来るので、キャンセルする以外には解決の方法が考えつかなかったのかもしれません。
この物語、中盤以降に猫神が出歩くようになってからは、私の場合、理解力が追いついていくのがかなり厳しかったです。
例えばヒロインのひとりである梓が猫神に憑依され、主人公に以前に願った事をキャンセルするかどうかの選択を迫るシーンがあります。キャンセルをしてもしなくても、梓かエミのどちらかが助からない状況に置かれた主人公は、一度願いをキャンセルした直後、憑依されている梓に突然キスをするんです。すると男にキスをされ、憑依してる猫神がパニくったのか、願いのキャンセルが途中でキャンセルされる事になり、結果的に二人とも無事に助かるのですが、最初に見たときは何が起こったのやら全然わかりませんでした。(私だけかな?っていうかこの解釈でいいのかなw)
原作では願いを飛んでもない形で叶える猫神のやり方が見所なのかもしれませんが、アニメではヒロインたちの会話や仕草などでも充分に楽しめるので、猫神が次から次におかしな形で願いに関与するのが、私にはかえって煩わしく感じました。まぁ感情を失ったヒロインである月子が「笑わない猫」なのだと思いますが、あまりに無表情で無愛想なので万人に受け入れられるかは微妙な気もしますけど。
序盤から主人公と周囲の人々に記憶の齟齬がある事がずっと伏線になっていますが、幼い頃、主人公が猫神に願った代償に、大事な思い出を覚えておけない縛りを背負ってしまった事が明らかになるところまで物語は進みます。伏線が多く、回収しきれない積み残しもありますので、いずれ続編も作られるかもしれませんが、あまり大きな期待はしないでおこうと思います。