鷺ノ宮朔太郎 さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「アニメ化」ってこういうことなのですね。
放送は2012年の1から3月でしたね。今から一年と少し前。
まずは、物語に対する感想。
怖い。続きが気になる。驚かされる。退屈している暇もない。次の展開がどんどん来る。
ホラー・ミステリ部門としては満点です。
ホラーとかが苦手な方は、遠慮すべきなのかも。
私は、けっこう好きです。
怖いの平気な方は、ぜひ見るべき。
次に、小説読者っぽい感想。
小説的な、というか叙述的なトリックが得意な綾辻先生の作品です。
ネタバレをしないように、具体的な内容には触れずに書きます。
この作品をどうすれば視覚的な情報が主となるアニメなどにできるのだろうかと、放送前は気になっていました。
放送を見ると、なるほど! って感じです。
物語の要素、キャラの配置や、個別のエピソードを、アニメ的な設定、展開に、ある程度書き換えてしまい、叙述に宿る作家の技巧を、うまく作画とセリフの中に根付かせる。それができている作品です。原作至上主義の方からすれば、とても乱暴なことをしているのかもしれませんが、原作付きの作品をアニメ化する、すなわち媒体を変更するということは、こういうことだったのか、ということがよくわかりました。