鷺ノ宮朔太郎 さんの感想・評価
4.5
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
おしいよ。良いけど。おしいよぉ!
三年前の作品ですね。毎週楽しみにしていたことを思い出しながら感想を書きます。
全体的な評価を高くする一方、物語の評価を少し低めに付けた理由は、期待が高すぎたからなのです。私は、keyのゲームが大好きで、麻枝准がいかに素晴らしい作家であるかをよく理解しているつもりです。無論、この『Angel Beats!』でも、音楽は非の打ち所のない素晴らしさでした。完璧でした。
最初に、一応申し上げますが、シナリオは、当然、良かったことには、まぁ、良かったのです。私も、最終話のラストとか、すごく泣きましたし。何度も見直して泣きましたし。感動しましたし。
ただ、全体の構成から言うと、登場人物の数に対して、話数が少なく、エピソードがつまみ食い程度にしか入っていないことがまず少し残念です。終盤における、メインの数人を除く登場人物たちの扱いが、ちょっと乱暴だと思いました。また、ヒロイン(天使ちゃんマジ天使でお馴染みのあの子)の背景についても、もう少し説明があれば、というか、もう少し設定を作っておけば、さらに泣ける作品になったと思います。
テレビCMでこの作品の宣伝が流れた時点で周知のとおり、この作品にはバンドが出てきます。その内、メインキャラとして、ちゃんとエピソードを持っている二人が重要なのはわかります。それぞれ泣けるエピソードです。私も泣きましたよ。しかし、大半のキャラクターが、シリーズ構成の都合上、エキストラ化しているので、なぜこの作品の設定にバンドを持ち込む必要があるのか、そういうシナリオの動機も不明瞭になってしまっていると感じました。
あぁ、2クールあれば、良かったのに。
そういえば、麻枝准先生。放送間もない頃、この作品をゲーム化するとか言っていた気がするのですが、その話、なくなったのでしょうか?
世界観はかなり良いので、ゲームになるなら、ぜひとも買います。
無論、アニメの方、BDと各CD、すべて集めましたよ。その程度には、私はこの作品好きですね。やっぱり、これは2010年という年を代表するアニメであったことだけは、間違いないですね。