ツキ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 2.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
幕張って電柱ないんです
{netabare}作中に出てきた海浜幕張って地元なんですがあの辺って地中化電柱なんですよ。電柱がないので街の景観もすっきりしてて広々としています。すごく好きな景色なので無電柱化はもっともっと広まって欲しいなと思いますね♪
花火帰りの由比ヶ浜の降車駅も私の最寄り駅から数個でした!これはテンション上がりますね♪ 暇があればひっそりと巡礼してみたいと思いますw{/netabare}
それはさておきタイトルを見た時は0話切りしようかと思いましたが実際はかなり楽しめました。
特筆として、キャラのポジションがばっちり明確化され、リア充、キョロ充、非リアを見事に描けています。
--非リアとリア充が交差するとき物語は始まる--まさにそんな感じですw
キョロ充枠の由比ヶ浜は見事にキョロ充してました。友達に合わせてばかりで素を出せない、そんな姿はまさにキョロ充の典型的な悩みだと思います。当然メインヒロインとして見せ場もあり、物語全体で出番も多いんですが何か重要なファクターを占める訳でもなく基本的になんかチョロチョロしてる感じw
雪乃下と比べてストーリーへの食い込み方が弱いのはしょうがないですがそれでも存在感を放ちまくるのはその健気さや純粋さ、特に中の人の貢献度が高いですね。東山さんは自分のことを特徴のない声って言ってたようですが本作の由比ヶ浜と魔王さまのちーちゃんを生み出した功績はデカい。最近は露出も増えてる気がするので是非もっと活躍して欲しいですね。
リア充枠では「こんな完璧超人いねーよw」と思ってしまう葉山くんが名を挙げる訳ですが、この有り得ない完璧っぷりがミソなのかと。主人公ひっきーのネガティブっぷりは非リアの2ch住民の意見をまとめ上げた結晶体って感じで「非リアから見たリア充」として葉山というキャラを上手く作り出していたと思います。
本来ならまず関わりのないハズの二人の人間の様々な違い…まあこれが上のキャッチコピーに繋がっていきますw
ここまでくると才色兼備で友達なんてホイホイ出来るはずの雪乃下が孤高なる戦士(ぼっち)なのがキャラクターとしての色が強すぎて若干浮いてる気もしましたがこれはこれで良かったと思います。家族との確執っていうテンプレ設定も深みはありませんが暑苦しく主人公が首を突っ込まないだけ良かったと思います。
ひっきーに関してはまんまですね。ひねくれ者が故の独特な思考で他の人にはない解決策で人を手助け。元々頭の良い人間なんだろうけど非リアという設定だからこそその人間性に矛盾も生まないしむしろ好感が持てます。全体を通して彼の在り方を中心にストーリーは帰結し、林間学校の話は特に顕著でしたね。実に良かったです。
本来なら同種の人間で固まるはずの学園生活。そこにリア充、キョロ充、非リアに加え、男の娘、厨二病と多様な人間が交錯すれば面白くないはずがないw キャラの多様性は飽きさせない重要な要素でそこにしっかりと組み込まれたストーリーも秀逸でした。
もっとキャラ一人ひとりについてしっかり考察するのが本作の正しい楽しみ方と思いますが、表面的にキャラクターを見た場合でもこれだけ楽しめました。これは二期期待したいですね。