ローズ さんの感想・評価
3.4
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
エロ表現以外で多くの自主規制が多様されている作品
バスの中で寝過ごしたために見慣れない場所へときた灰村切(はいむら きり)。
その場にあった洋館で美しい長い髪を持つ少女・武者小路祝(むしゃのこうじ いわい)と出逢う。
呪われた髪を持つ祝を守るために灰村のキリンググッズ(殺害遺品)である鋏を使って襲撃者と戦う事となった。
セピア色やモノトーン、黒い影に白い光など、過激な表現に対して様々な自主規制をしています。
キリンググッズを持つオーサー(権利者)同士が戦う場面には自主規制されているところが多いです。
鋏・注射器・ハンマー・ピアノ・本(縄)・ムチ・ナイフなどがキリンググッズとして作中にでてきますが、主人公の武器が刃物(鋏)なので鮮血シーンは仕方が無いのでしょう。
鋏・注射器・ナイフは直接的にNGな武器です。
いくら深夜アニメとはいえ、自主規制しないとクレームが来そうなレベルの内容かな。
DVD版は規制が取れるみたいなので、少し興味があるのですが^^;
過去の殺人鬼が使っていた道具に呪いがかけられていて、現在、道具を所持・使用している人間をじわじわと蝕んでいく所がポイントになるのでしょうか。
「髪の女王」と呼ばれている人物を殺害しなければ道具の呪いが解けないため、現在の「髪の女王」である祝を襲う事は必然となります。
キリンググッズによって自我が崩壊するか「髪の女王」を倒して呪いを解くか、どちらかを選択しなければいけません。
次々と現れる襲撃者を作るための設定だと分かりますね。
祝ちゃんやエミリー・レッドハンズのような幼女を観るだけの人もいるかもしれません。
特殊な癖なので、少数だと思いますが^^;
絞首刑に使われる縄を出現させる本を所有している中嶋正義(なかじま せいぎ)ですが、すでに普通の感覚を失っています。
「他人を裁く前に自分の事を裁いてみたら?」とツッコミを入れたくなります。
キリンググッズを持っている人物に普通の人間の感覚を持たせる事の方が難しいのかな^^:
キリンググッズを持つだけで殺人衝動が起きます。
鋏で髪の毛を切る事などは許容範囲なのですが、注射器に生理食塩水を入れて他人の腕にうつのは……
テレビ放送ギリギリの表現のように思います。
(良い子はマネしないで下さい)
ホラーだとは思いませんが、呪いが出てくるので作風は暗くなります。
明るく爽やかなラブコメ好きな人には厳しい内容だと思います。
微エロやバトル、ホラー要素が混じりあっているような作品です。
(学生ものなので恋愛要素もありますが^^)
観た人を楽しませるかどうかは視聴者にお任せします。
自分の感覚ですが、かなり観る人を選ぶような作品であるように思いました。