りゅうじん さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
名前を分けて保存
明里は常に貴樹の前にいる。
前にいても振り向いてくれていた彼女が、いつからか前を向いたまま歩き出していく。
一方貴樹は、遠くにいる明里を見つめたまま。
立ち止まっていたことに気づくのには、あまりに時間がかかってしまった。
男は名前を分けて保存、女は上書き保存。とは誰が言ったか知らないが、この作品を正に象徴する表現だと思う。
女性は貴樹という人間をどう思うんだろう、と見る度思うくらい、感覚として異性感で共有できないものなんじゃないか、と思ってしまう。
個人的には合間に入る「コスモナウト」が一番響く。
香苗との関係において貴樹の位置は明里とはまったくの逆だ。貴樹の方が前を向いている。ひどいくらい前を向く。
特にひどいと思うのは、原付がエンストした後のくだりだ。さすがに気づけ、貴樹よ。あまりにも優しく、残酷だ。
このエピソード中はものすごく香苗の方に共感するのだけど、やっぱり香苗も上書き保存だろうか、、?と考えるとまた複雑な気分に。。。