チョビ髭 さんの感想・評価
3.3
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
これは現代の貴種流離譚
こういったストーリーを日本語では【貴種流離譚】きしゅりゅうりたん)もしくは【貴種漂流譚】きしゅひょうりゅうたん)って言うんだとさ。
伝勇伝サブカル的って思ってたけどかぐや姫伝説、源氏物語の時代からある文学的芸風の一種と聞くとなんか格式上がるかもね。
貴種流離譚:
神話学の一つの視点としてモノミスMonomythの理論がある。これは、すべての文明に見られる神話にはある種の基底構造があるとする仮説であり、ジョーゼフ・キャンベルは『千の顔を持つ英雄』モデルを提示している。この中でジョーゼフは、全ての神話上の英雄には基本的に同じパターン(ヒーローズ・ジャーニー)が見られるとする。もっともこのモノミス理論は神話研究の主流派には認められているものではない。
神話的英雄の苦難の冒険の物語については、ギリシア神話や日本の神話にも例が見られ、『高貴の血脈に生まれ、本来ならば王子や王弟などの高い身分にあるべき者が、「忌子として捨てられた双子の弟」「王位継承を望まれない(あるいはできない)王子」などといった不幸の境遇に置かれ、しかし、その恵まれない境遇の中で旅や冒険をしたり巷間で正義を発揮する』という話型を持つものがある。
これら神話をモチーフにしたさまざまな派生・創作作品についても貴種流離譚と表現することがある。
加筆:
この神話の貴種漂流譚にRPGを源流にした勇者の概念を掛け合わせたハイブリッドが本作に当たるのかと