みっぱ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
切なさたっぷり
最後は泣けてしまった・・・
一夏の恋とよく言うけれど、10年超の夏の恋ですかね。
出会いがあって終わりがあるのが恋物語。
切なさたっぷりの映画です。
1時間もないので、さらっと見れますが
ものすごく余韻が残るが、なぜか晴れ晴れします。
背景もとても綺麗、音楽もバッチリあって、その場その場を盛り上げます。
「約束の夏、ギンは私を待っていてくれました・・・」
{netabare}
主人公の竹川蛍は、毎年夏の間お爺ちゃんの家で過ごす。
6歳の夏、近くにある山神の森という妖怪が住む森に迷い込み、「ギン」と出会う。
それから毎年ギンに会うのが楽しみになり、夏が待ちどうしい日々を暮らす。
年を重ねるごとにギンに気を寄せる蛍。
しかし、ギンには触れることさえできない。
ギンは人に触れると消えてしまう身体であった。
ギンは赤子のときに森に捨てられ死にかけていた。
山神様が哀れんで妖術を使い生き続けることができたが、
人間に触れると術が解けて消えてしまう身体になっていた。
「いつまでも成仏しない幽霊のようなも」のだと、
高校生になった蛍に事実をギンは打ち明ける。
いつ消えるか分からない身体
人間に触れることのできない身体
「もう忘れてしまっていいんだよ」
とギンは蛍に語る・・・
「触れると消えてしまうなんてまるで雪のようね」
と比喩する蛍。
いつの間にか一年中ギンのことを考えるようになっていた蛍も「私のことを忘れないでね」と語る・・・
そんなことを語り合った夏
ぎんは「妖怪夏祭り」蛍をさそう。
人間の祭りの真似をした祭りだ。
楽しく祭りを過ごした帰り道
「もう夏を待てないよ、人ごみを裂いてでも会いに行きたくなる」と語るギン。
そんな言葉を聞いて、ギンに抱きつきたと思うが、それをこらえる蛍。
そのとき、ギンが蛍にお面をかぶしてそっとキスをする。
ギンはそれが精一杯であった・・・。
そんな仕草を蛍は別れの時なんだなと察しながら歩いていた。
そんな二人のわきを、二人の子供が走り抜けようとした。
そのうちの一人が転びかけたとき、ギンは腕を捕まえて助けた。
すると・・・
その手から光が発し砕け散る身体
その子は祭りに迷い込んだ人間の子であった。
「こい蛍、やっとお前に触れられる」と両腕を広げて呼ぶギン。
そして、飛びついた蛍。
でも、その体は一瞬にして消えてしまい浴衣だけが残る・・・。
{netabare}