ともか さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
日常パート、バトル、多様なキャラ。 様々な面で楽しめて、1期とは違った良さがあります。
漫画原作(未読)、 1クール(全12話)、 2005年秋~翌年1月放送。
この作品は、シリーズ中の第2期に当たります。
大事なことなので最初に書きます。
このシリーズを視聴している方は、特別編も是非観ていただきたいと思います。
いわゆるファンサービス等ではなく、特別編も含めて物語に密接に関連しているためです。
物語の繋がり、滑らかさを重視される方は、この2期よりも前に
特別編「ローゼンメイデン オーベルテューレ」を先に視聴されることをお勧めします。
私は特別編を先に視聴したためにあまり気にならなかったのですが、
後になって考えると、「特別編を観ることで解る」部分が多分にありそうで
その点は若干、不親切な気がしました。
物語の流れは基本的に1期の続きで、主人公・ジュンの引きこもりが改善した後のお話。
今回は前期で途中だった「アリスゲーム」を軸にして、物語が進みます。
未登場だった残り2体のドールが登場して全7体の「姉妹」が出揃い、
1期では途中になっていた「アリスゲーム」をめぐる駆け引き、戦闘シーンが
格段に多くなって、内容の密度としても前より高くなっています。
日常パートは1期ほどではないけれど相変わらずあります。
それに加えて、2期ではバトル系作品としても十分に楽しめました。
人形たちを愛でながら様々なシーンを楽しむのが良いと思います。
ドールたちがそれぞれの想いを持ちながらも、
敵と味方をはっきり分けて描写されていた点も、私の中では好感が持てます。
様々なパターンで戦闘が発生するし、力も拮抗しているので退屈することがなく、
結末についても、あれはあれで良かったと、私は思います。
{netabare}今の人形師が悪役で、偽物の父であることは途中までで想像できてしまったので
最後に明かされた時も「やっぱりね。」という感じでした。{/netabare}
何が何だか全く分からずに最後まで付き合うよりも、このように
「何となく→徐々に確信へ→答え発表」といった流れは好きです。
もう一点、私は「用語」というものがとても苦手ですが、
説明のしかたが良く、この作品の場合は意味も分かりやすくて良かったと思います。
作画や声優については1期と同様なのでコメントを割愛します。
音楽について、1期の雰囲気を引き継いでいて、馴染んでいましたし、
OP曲は1期に続いてこちらも聞いた記憶のある曲でした。
OP曲: 聖少女領域
ED曲: 光の螺旋律
キャラについて、
個人的に1期視聴時点よりも好感度の上がったキャラが多いです。
みんな自分の信念をしっかり持っていて、そこに向かって努力する姿。
私は真紅を応援しながら観ていましたが、
誰を応援しても楽しめる作りになっている気がします。
※個人的な好み
{netabare}{netabare}真紅{/netabare} > {netabare}翠星石{/netabare} >> {netabare}水銀燈{/netabare} > 金糸雀 > 雛苺 > 蒼星石 > 薔薇水晶{/netabare}
視聴前は なんとなく敷居が高そうなイメージを持っていましたが、
実際に観ると全然そのようなことはなく、気軽に楽しむことができました。
新作の放送が予定されていることに加え、あにこれでの情報を元に視聴を決め、
そして気に入った作品となったので、みなさまに感謝いたします。
2013年06月27日 初回レビュー
2013年06月29日
ローゼンメイデン オーベルテューレはTV放送されており、
「OVA」という表記は不適切なため、「特別編」へと修正。
ほか一部加筆。