ともか さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
メッセージを読み取りますか? それとも、深く考えずに楽しく観ますか?
漫画原作(未読)、 1クール(全12話)、 2004年秋放送。
シリーズ作品第1期・第2期・特別編のうち、この作品は第1期に当たります。
まず、このシリーズで鍵を握るのは
ドイツ系のアンティークドール(人形)たちが戦う「アリスゲーム」。
アリスゲームを戦い抜いて最後に勝ち残った1体が、
彼女たちを作った人形師・ローゼンに会える。
…という設定ですが、1期は基本的にバトルものではありません。
本気のバトルは、{netabare}最後にある水銀燈との戦闘{/netabare}くらい。
登場するドールたちは、体が小さいことを除けば人間とほとんど同じ。
この第1期の中では、中学生の主人公・ジュンが、
自分の家に居ついてしまったドールたちとの交流を通して、
引きこもりを脱するべく努力する姿が、
ひとつのコンセプトとして描かれているようにも思えます。
でも結局、そこに込められたメッセージを読み取るだけの能力が無いので、
私は特に深く考えないで観ることを選びました。
結論としては、それだけで十分に面白かったです。
アリスゲームについては続編で詳しく分かってきます。
1期だけを観て判断する場合は中途半端と言わざるを得ないけれど、
2期へと続ける前提で作られたものと考えれば、特に気になりません。
1期の終わりで一旦まとめて、2期へと上手く繋げている印象。
つまり、1期・2期はセットとして考えるべきで、
元々2クールの作品だと思って視聴を始めるほうが良いと考えます。
回想シーンの(ような)場面も、キャラの台詞の中で自然に説明してくれるし、
演出の良さも手伝って、「今何が起きているのか」が理解しやすいです。
もっとも、この1期においては
やりたい放題遊んでいるドールたちとわいわい過ごすシーンがとても多く、
「一風変わった日常系作品」くらいに考えても良さそう。
作画や声優は、10年近く前の作品としては上出来な気がします。
下手な最新作よりも よほど良かったです。
音楽は聞いたことのある曲でしたが、この作品の楽曲であることは初めて知りました。
若干ホラー系っぽい感じが作品に合っているか、最初は微妙な気がしましたが、
視聴を進めるほど私の中のイメージに馴染んできました。
OP曲: 禁じられた遊び
ED曲: 透明シェルター
キャラについて、
個人的に、この1期視聴時点ではドールたちの性格があまり良くないと感じました。
でも不思議なことに、どこか憎めないような感じ。
小さくて仕草や容姿もかわいいから、かも?
そして2期まで視聴しながら印象も(良い意味で)変わっていきました。
男女問わず楽しめる作品だと思います。
また、物語の本番はこの後。観終わった方は是非、続きも観ていただきたいと思います。
続けて書くと長くなるので、おすすめの視聴順については
ローゼンメイデン トロイメント(=第2期)と
ローゼンメイデン オーベルテューレ(=特別編、全2話)のレビューにて記述します。
2013年06月26日 初回レビュー
2013年06月29日 「OVA」という表記が不適切なため、「特別編」へと修正