せんせい さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
己の信念を貫く人達の物語
かたっ苦しいレビューになりますがご勘弁を
「物語シリーズ」第二作目となる偽物語。
この話はファイヤーシスターズと呼ばれる阿良良木暦の二人の妹が主役になっている。
「かれんビー」
胡散臭い詐欺師、貝木が引き起こす事件に大きいほうの妹・火憐と暦、そして戦場ヶ原ひたぎが巻き込まれる話だ。
「つきひフェニックス」
大怪我でも綺麗に治癒する・髪の伸びが早いなど、明らかに特異体質を持った小さいほうの妹・月火と、ゴーストバスターである影縫余弦(かげぬいよづる)とその式神・斧乃木余継(おののぎよつぎ)の物語。
2つの話に共通しているのは、「金」・「怪異討伐」・「大切な人を守る」などといった、正義・価値観・信念である。
暦や火憐、貝木や余弦は芯のところでぶれない生き方をしている。
どんな事情があっても、己の生き方を貫く登場人物たちに、敬意を表しても良いぐらいだ。
つきひフェニックスで、余弦は暦に
「価値観を家族に押し付けるな」
と言っている。しかしながら、これは余弦さんも結局はゴ-ストバスターである余弦さんの考えの押し付けをしている。
まあ、余弦さんの言っていることもわからないし、余弦さんの本物の生き方である。
しかしながら、暦は
「押し付けるさ、家族なんだから。」
と答える。
大切な人を守るために満身創痍になりながらも余弦の主張に屈しない、暦の生き方もまた彼なりの、本物の正義である。
と思った。
確固とした生き方を持つこと、何を自分のホンモノの正義とするか、という問いをこの物語は提示したんだと思う。
全くレビューと関係ないけど、「ぱないの」の真綾さんの演技と、火憐の歯磨きシーンは声優さんいろんな意味で凄いな、と思った。