PeachFly さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
なかなか好評価できるアニメ
女の子がたくさんでてくるただのハーレムアニメと思いきや、なかなか見応えのあるアニメでした。
アニメの世界観は、「未来」、「過去」、「SF」、「お化け」、「学園」、…など様々ですが、私が感じる面白いアニメというのは、その世界観を受け止めた上で、主人公の立ち振る舞いに共感し、新たな発見があり、結末に感動する、というパターンが多いです。
逆に面白くないもの、あるいは興醒めなのは、その世界観が崩れていたり、「いくらなんでもそれはないんじゃない…」と言えるようなナンセンス表現が多い作品です。
そういった観点でこのアニメはというと…
{netabare}
女の子が戦車に乗る、それも「戦車道」といった「華道」や「茶道」と並び称せられる作法が存在するという設定で、また学園都市が空母の中に存在する、というハチャメチャさ。 年代も現代に近いのか、未来なのか、過去なのかは判りませんが、登場してくる戦車はいずれも第二次大戦~以降で活躍した実名の戦車ばかりなので、パラレルワールドっぽい設定です。
ストーリーは、よくあるパターンではありますが、
主人公の家元は「戦車道」の1流派であったがその本家と自分の考え方に大きな相違があり、その流派を実践している「戦車道」エリートの学校を飛び出し、他の学校へ転校してしまった。 その転校先では自分の考えに共感し、また助けてくれる仲間を通じ、一度は廃れていた「戦車道」を復活させ、「戦車道」の国内トーナメントを勝ち上がり、ついには元いた学校の指揮官でもある自分の姉を打ち負かし優勝できた。 そして本家とのわだかまりはまだ残るものの、本家とは違う自分の「戦車道」を見つけることができた。
…という内容です。
女の子に戦車、という組み合わせは思ったほど悪くは無いかも。 戦車=屈強な男の戦士のイメージ をひねって表現している辺り、面白いと感じました。 戦車=男 の「アタリマエ」の設定では全然でしょうが、女の子=カラフル → 戦車に?? という構図が笑えます。
全体の構成としては上手く12話の中に盛り上げるポイントが作られており、またカメラワークとでも言える戦車からの視点、主人公の視点、戦車群が判る引いた位置からの俯瞰的な視点、と画の構成を3次元的に見せる手法が採られており非常に変化に富んだ表現となっています。
アクション的なところでは、戦車の砲塔が旋回するシーン、高速で走行する戦車がドリフトするシーン、交差点を90°ターンするシーンも非常に凝っていて、TVアニメとは思えないクオリティーでした。
{/netabare}
この手のアニメは好き嫌いがはっきり分かれる種類であると思います。
でも、私はこのアニメは好きですよ。^^
<<PeachFlyの「また観るかな~」判定>> : 4
0:途中で挫折、
1:もう観ない、
2:もしかしたらもう1回くらい観るかも、
3:たぶんもう1回は観るかな、
4:もう2~3回は観るつもり、
5:ベスト10に入る逸品!。きっとこの後何回も観ることでしょう^^