ラクロス さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
巫女ラヴ
各地の伝承・神話に基づいた話が多く出てくるが、少年少女の心的体験のような暗喩的意味合いが強い。泉子や他の登場人物の心の変化をつぶさに観察していく必要がある。つまり世界観の説明はこの作品にはむしろ不要なので、伏線未消化・説明不足というのは的外れな見解であると思う。
変わりたい願望と変わってしまう不安が交錯していき、それが姫神という姿になって現れ、対峙し受け容れる可能性をもって終える。かつてその道を通ってきた大人達は子供をそっと影ながら見守る。この作品を綺麗に完結させるとしたらそれは泉子が歳を重ねて大人となる時だろう。京アニだったらもう少し上手く調理できたかもしれない。