こたろう さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
主役らしくない主役(のようにみえる)
女子高生達のアツい麻雀バトル。
前作は「咲 -saki- 」ですが、本作は第2期というよりサイドストーリーです。
全国大会で、清澄高校とは反対のトーナメントブロックで戦うもう一つの高校、阿智賀高校麻雀部の物語。
主人公も変わります。
咲と同様に、アッツイ熱い、麻雀に青春を燃やす女子高生を描いたお話。基本の作風は変わっていません。
可愛らしい萌えキャラが多数登場、そして熱血なマージャンバトルを繰り広げるのも同じ。
前作がお好きな方には、たまらない作品。
作画の質も安定的に高く、豪華声優陣を取り揃えてあり、その点での死角はありません。
キャラもの、バトルもの、スポ根の要素が高水準に取り入れられています。
ただ、やっぱり1クールでは圧倒的に物足りないのは否めません。
話の都合上、県予選大会やキャラ達の修行や成長を描ききれないのは仕方ないとして、主役の阿智賀高校面々のマージャンの特性や得意技など、重要ファクターが全く描き切れていないです。
スポ根らしく、対戦相手のキャラクター性やバックボーンを丁寧に描くのが本作のいいところ。
それはちゃんとできているのですが、それに対して主人公チームの活躍の場とか見せ場の少ないこと、少ないこと。
しかも、主人公である穏乃はまったく試合でいいとこなし、何が得意技かも不明というテイタラクです。
(あとで盛り上げるために、あえて描いてないのですが)
この先で活躍するための準備期間、TV放映された12話分だけみても本編の清澄高校の向こうを張れるチームにはなってないです。
怪物めいた能力を持つ相手に、主人公側が度胸と工夫で辛くも勝利を得る!
というのは、バトルものやスポーツものの醍醐味ではありますが、それもありません。
強敵に一矢報いた、それだけのところで一旦終了。
不用意に2クールにして間延びしたり、1クールに詰め込んで内容が薄くなるよりマシといばマシですが・・・・
それを何とかするのがアニメ化の際の構成というもの。
人気作だから、続きはOVAや特別番組枠でも視聴者は離れない、という計算でやってるのが、ちょっと気に食わないですね^^;
まあ、なんだかんだで面白いから観ちゃうんですがw
何にせよ「さぁ、私達の勝負はこれからだ」でTV放映は一旦幕を閉じています。
この先は、追加エピソード(全4話)で!という構成。
決着の先送りですね^^
さてさて・・・