粟島二武 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
タイトルなし
ギャグとシリアスのバランスがよかったが、主人公の成長物語なのか、そうでないのかあいまいなところがある。
最後にとがめの本音があかされ、絶命するところは、正直言ってついていけなかった。とがめはある意味二重人格者であり、七花に惹かれる自分自身をも道具に使って、最終的には七花を殺すつもりでいるもう一人の人格があるということになるが、そうなると、いままでの約十一時間にわたる長いやりとりはなんだったのか、ということになる。そこに至るまでの相反する二つの人格によって苦悩する姿が殆ど描かれていないため、とがめはかなりの冷血者か、心を病んだ者だったと解釈するほか無かった。
とがめの死によって七花が豹変し、右衛門左衛門をたおすところで多少のカタルシスは感じるものの、さらにその後で敵役の否定姫と旅をするというのは、そうなることの必然性を感じることは結局出来なかった。