クロッシー(・з・) さんの感想・評価

3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

俺ツエー系というよりは・・・

主人公キリトくんはかなり凄腕のゲーマー。
完全にゲームの世界に入れるというナーヴギアのゲームソードアートオンラインを手に入れ、βテストからやっているという世界に入る。
そこでソードアートオンラインがどういうゲームなのか彼は全く知る由もなかった・・・
ここまでは完璧にゲームオタクなら誰でも考えるストーリー。というか僕もこういう世界入りたいとは思いましたけどね。
{netabare}ただ現実を知ることになる。まずはナーヴギアの本当の目的というかソードアートオンラインのゲームはログアウトが自分ではできない。つまりこのゲームをクリアするかもしくはHP（体力値ヒットポイント）がゼロになって完全に死ぬまでやるかでしかログアウトができないシステムになる。ちなみに詳しい描写はなかったが、ゲームの世界で死んだら自動的にリアルの世界でも死ぬということになる。これはすごいシリアスな展開を招いた。{/netabare}
ここまでの構想はいい感じに進んでいたと思ってた。序盤は本当にいい引きだった。しかし前半途中なぜか弛れた。というのも原因は2つほど考えられる。
{netabare}①シリアスとギャグ回の展開の激しさゆえのギャグ回のしょうもなさ加減。
これはシリアスものゆえの悩みだろう。ずっとシリアスだと視聴者側も疲れてくるのは必然。これはほんの小休憩だと思えばまだマシだったのかもしれないが・・・個人的には脚本がちょっと甘かったかなという印象。
②ラブコメ要素。
ラブが入り込んできたことへの何とも言えない不思議な感覚の苛まれた。アスナと共闘していくうちにわかってくるが（いずれにせよどうせカップルになるとは思っていたが）ラブラブ展開が凄まじいほどにスウィーツである。もっと表現をわかりやすく言えば本当にあまあま展開なのだ。そして個人的にこれは結構ハーレム系であったような嫌悪感に走った。
2クール目ではフェアリー編で謎のバリバリアクション系だったのがファンタジー色強めになってしまった。これは非常に新たな壁ジャブだった。（見るのが辛いという意味での）そして新たなヒロイン桐ヶ谷直葉は強烈だった。（エロさ的な意味で）しかしなんというかハーレム系の嫌悪感は続いた気がした。{/netabare}
いずれにせよ作品自体としてはまずまず検討したほうだとは思う。さすがかなり売れているライトノベル作品が原作なだけある。二部構成で結構わかりやすい。わかりやすいというのはかなり大事な部分である。ソードアートオンラインは悪いところをかなり多く書いてしまったがいいところももちろんあった。
{netabare}①最初の回からの１stボス戦は激アツの展開だった。
本当に引きというところでは天下無双の回だった。素晴らしかったと言わざるをえない。
②サチ（早見沙織さん役）の回
この回はすごく良く出来ている。思えば一番洗練されていたヒロインだった。
③武器屋の小娘（高垣彩陽さん役）の回
この回は賛否両論あるが個人的には評価できる。
④時系列前後したがおじさん（平田広明さん役）の回
おじさんダメダメですけどかなりいいです。味が出てますね。{/netabare}
この中でも①はすごくよかった。本当に素晴らしい。
このようにソードアートオンラインは全ゲーマーの夢がたくさん詰まっている。これは評価に値する。しかしよっぽどハーレム系に精通しているもしくは別の見方ができない限り、あまり面白い作品とは言えないと私は思いました。