「ひとひら(TVアニメ動画)」

総合得点
61.0
感想・評価
131
棚に入れた
753
ランキング
5623
★★★★☆ 3.5 (131)
物語
3.6
作画
3.4
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.6

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Mir先生 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

惜しい凡作

2007年の春アニメですが、画としては少し古さがあります。
同時期に放送されていたのが、
らきすた、ぼくらの、聖霊の守り人といった意欲的なタイトルが多かったのもあり、やはり少々見劣りしてしまいます。

ヒロイン(主人公)の麻井麦は極度のあがり症でありながら、演劇研究会に入部してしまう。
ただ、麦は本気になったときの声量は凄い。ものすごく声が通る。
それに目をつけた先輩達の勧誘だった。
しかしあがり症は中々克服できず、麻井麦の成長と演劇研究会の行く末はどうなるか――、といったお話です。

比較的ほのぼのとしたアニメで、萌えはほぼありません。
原作はコミックで、連載は女性誌でしたので、女性向けなんでしょう。

物語の波が浅く、出来事のほとんどは、登場人物に由来します。
アニメ化して脚本に書き起こす際、話はまとめられるはずですが、
山場に至るまで時間が掛かるため、飽きてしまう方も多いのではと思います。
それはもはや叙事詩というような雰囲気です。

そして演劇としてのクライマックスは、9話くらいで迎えてしまう。(私の記憶が確かならば…)
残りの話数は、先輩たちが卒業していくまでのドラマで綴られます。
しかしそれが少々中だるみを感じますね。
いわゆる麦が一皮むけて成長していくまでの葛藤が描かれますが、
内面的な問題が多く、画の変化も少ないので、もう少し展開が早ければよかったのにと思います。

もう一つ、重要なポイントがあります。
それは麦の声です。声優さんは知名度の低い方だったのですが、
「本気になったときの麦の声」が思いのほか野太く聞こえてしまい、どうにも違和感があります。

声優さんの名誉のために書いておきますが、下手な訳ではありません。
確かに声の通る、演劇をする人の発声です。だけどキャラに合っていない。本気すぎる。

何がおかしいのかという指摘は難しいです。
そういう演出といいますか、魅せ方と言いますか、シーンに馴染めていないようで。
見ているこちらが気恥ずかしくなるほどです。
もちろん気にならないという方もいるでしょうが、私はこれが最後まで尾を引いていました。

投稿 : 2013/06/15
閲覧 : 300
サンキュー:

4

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