あいすまん.第一形態 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
まつもむかしのともならなくに
まだ視聴途中なので点数は保留で。
1期では主人公がカルタや仲間と出会い、
彼女の私生活を軸に百人一首を様々な視点から描いてきました。
少女漫画らしい丁寧な心理描写、加えて百人一首は音を大切にする競技であること
目に見えない題材に対し、濁りの少ない演出がピタリとはまって高い評価を得ました
2期では大会メインということもあり、勝負の中での選手それぞれの葛藤が多く描かれています。
コンマ何秒を競う試合の中で、それぞれが自己問答を続けることにより、キャラクターの感性や内面が研ぎ澄まされていくストーリーはお見事。
ここからは不満を少し。
演出がワンパターンすぎて中盤から食傷気味です。
ただでさえ狭い室内、一様に並んだ札、畳を叩く音と目に見える変化が無いのに、
演出まで単調だと飽きてしまいます。
競技カルタが彼らの心の成長を助ける只のツールになっている様に見え、
もう少し競技自体の魅力、駆け引きの面白さをアニメで見たかったという思いがあります。
序盤1期と変わらない作風で同じような良作だと思い込んでいる内は良かったのですが、
少年スポーツ漫画のような魅力が勝っていく一方で、全く変わらない、成長しない演出との間に温度差を感じました。
1期の残り香と、作り手と視聴者の惰性ありきでは面白いアニメなんですが、
一作品として評価し直すと少し当たり障りが無さすぎるかなぁと感じます。