りゃむ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
九夏三伏
・夏休み
・少年時代
・タイムスリップ
・ボーイミーツガール
・郷愁の美
・約束
このあたりが作品のキーワードでしょうか。
ありがちワードのオンパレードですね。
しかしこのキーワードの詰め込み方がすごくうまく、見ていて心地のいい作品でした。
心地の良さの要因は作品一貫して誰しもが感じたことのあるような“あの切なさ”にシンパシーを覚えるような雰囲気作りだったと思います。
音楽も松任谷タッグがドンピシャにはまりいい雰囲気を更に数段階昇華させています。しかも打ち込みなし、完全生音オーケストラで作っているらしいです。あっぱれです。
雰囲気のみならずシナリオ自体も全体を通してうまくまとまっていて、視聴後ストレスは一切ありません。
難を言えば作画が少し独特で人を選びそう・・・というところでしょうか。
柔らかいタッチで描かれ、作品の雰囲気に合っていて個人的にはGJ!って感じなんですが。
そしてエピローグの5分間・・・声優陣の豪華さに驚かされます。
感想としては
子供のころの夏休みっていろんなことにワクワクできたよなぁ・・・なんてことを思ったり(桜井広海も言っていたようなw)
夏をテーマにした作品といいますか、夏自体が好きな僕自身はどストライクな作品でした。
これから梅雨→夏と移っていく季節のお供にこの作品おすすめです。
余談
こういった劇場アニメってやっぱり骨組み部分にジブリ的スパイスがあるような気がします。
そして新海監督、細谷監督を代表するようなさらに一歩先へ独自進化(個性)を遂げた素晴らしい劇場作品が増えてきたように思います。
もちろんこの虹色ほたるもその一種ととらえています。
惜しむらくはこういった“もっと評価されるべき”作品群(最近ので思いつくだけでも、伏やアシュラ、蛍火の杜へなどなど)が知名度が低くて埋もれていってしまうことです・・・
もっと多くの人に知ってもらいたいと思いますねw