bana-g※更新減 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
名作を連呼してごめんなさい
三週目。この機会にレビューを。
名作中の名作で既に語りつくされている感があるのでおおざっぱに。
◆キャラデザ・演技◆
本音を言えば苦手なデザインだった。
実際に、リアルタイムの放映時にはタイトルと絵で敬遠していたくらいだ。後悔先に立たず。
だがこれは後述の内容と同様、受ける印象が変わるのだ。今ではこれでよかったと思う。
そして、ストーリーの展開上だろうか?
声優さんの感情むき出しの演技がたまらなく上手い。
無感情むき出しの演技も異様にハマっている。
◆音楽◆
文句なし。
◆感想全般◆
何度見ても感動する場面はそのままに、気付きとキャラクターへの愛着が雪だるま式に増えてゆく作品。
一週目には、ストーリーの運びという役割しか意味を持たず
サラっと流していた序盤の台詞や所作も、
二周目以降、その裏に隠されたものがあると知った上で同じシーンを観てみると、
単なる言葉や振る舞い以上の意味合いを持つ。感慨深い。
何を思ってこの言葉を聞いているのだろう、とか
何を思ってこの行動をとっているのだろう、とか
幾度となく感情移入してしまっていた。
いや、正確には移入じゃなくて、勝手に気持ちを想像して胸打たれてただけか。
一度目は頭で観て、二度目は心で観る、そんな楽しみ方をしていた気がする。
本当に全12話の尺を、余すところなく、間延びさせることなく、
最適のペース配分で消化していった所には、作り手のセンスと努力をして、脱帽だ。
一話たった24分の中で、●●●の動機、決意、感情の変化、根幹となる世界観の説明を、
こうまで完璧にこなした10話の「もう誰にも頼らない」など特に素晴らしい。
結末には賛否両論あるものの、自分は納得できるものだった。
名作中の名作だと太鼓判を押したい。
これから思い立ったら何度でも見直してみようと思う。
見るたびに違った楽しみ方が出来るというのは、ギミックとして非常に巧みだ。
以上
ネタバレしないために曖昧模糊としたレビューになってしまったが、
未視聴の方は一度と言わず二度観てほしい。