Jonez さんの感想・評価
3.9
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:----
そんな仕事があるか
今やギャグと化している「おめでとう」「ありがとう」という
謎のTV版のオチを「きっちり落とす」という事で公開され
期待して見に行った人間の気持ちを地獄にまできっちり落とした作品。
とりあえず、意味はわかりませんでした。
元々キリスト教の伝承や哲学的、心理的な要素を
ごく浅いレベルで「うやむやに」ちりばめることで
それっぽい空気を出していたが、
実はかなり中身の無い物語であったのではと
気がついたのは、時がたってからのこと。
結局この作品の凄いところは
そういったものに目をつけてあのように描写をした点であって
それ以外は「知ったかぶりの美学」の結晶だったと思う。
まぁ、かといって、人の心のありようを表現するために
いちいち世界まで滅ぼす必要があるかどうかは
謎のままであるが。
ただ、個人的には
「この物語がどういうものであるかは皆さんの受け取り方次第」とか
ふざけた事を言う類の作品には例外なく、
「そんな仕事があるかよ」と言ってやりたいし
この作品はその極みだ。
見る人によって受け取り方が7色に代わるほどに
多くを語りかけるような作品であればそれも許されるのかもしれないが、
この作品のように単に説明不足で意味がわからないものを
「辻褄はそっちで合わせてくれ」というのは全く別。
新劇場版の結末に期待。