JINX さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
まぎれもない良作
DTBを見終わったところ、五年前の作品でありながらも新鮮味を感じました。
この作品は基本的に二話構成で、悪く言えばほとんどのキャラが「使い捨て」のような形となってます。ですが、この二話構成の中心となるキャラの背景や心情は短い時間でもしっかりと描写され、何故作中における行動をとったのかということがわかります。
作画に定番のあるボンズが担当しているので作画も2007年とは思えないほどクオリティが高いのですが、やはり注目すべきはキャラの魅力でしょう。たった二話でサブキャラに感情移入できる作品も珍しいでしょう。黒たち主役組も、長い間にわたって丁寧に描写されており、心の内をしっかりと理解できるように作られていると感じました。最初は嫌悪感を覚えるかもしれない黄も、違和感を覚えさせることなく最後はちゃっかりと渋い人情派の親父ポジションに落ち着いています。ノーベンバー11やニックなどというキャラも魅力的であり、唐突(説明不足ともとれる)な設定も色とりどりのキャラによって補われています。説明不足にも思える設定も、さまざまな考察の余地を与えており、それもまたこの作品の一つの楽しみ方かもしれません。