namnam さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
”RPG・ラノベ原作・バトル、こりゃ苦手三大要素だw” と鼻で笑ってた自分が恥ずかしい。食わず嫌いせずに、おひとつご賞味あれ!
「まさに今の若い世代に必要とされてたもの」が、
スタッフのよく練り込まれた演出によって、視聴者に届けられた故の結果だとおもう。
言い方を変えれば「まさに売れ線ドストライク」
初対面での印象は、RPG・ラノベ原作・バトルと敬遠しがちな要素満載だったのだが、見てみるといやかなりおもしろい。
これこそ食わず嫌いだった作品ではないだろうか。
(最近のメジャーなものでいうと、ただの戦争バトルものだと思っていたヨルムンガンド、ヨーロッパを舞台にしたRPG萌アニメと勘違いしてた狼と香辛料、その次ぎにくるくらいの ”ギャップ萌作品” )
対象年齢は若干低めだけれども、その演出と構成の良さでいっきに惹きつけられた。
■たった4話でこの充実感。すごいな。
あれだけのストーリーを入れこんでおきながら、早走りにならないのはプロットのみならず演出までもがしっかりと熟考されてつくられているから。
■7話までの感想。
やはり一話一話の演出・構成・抑揚がそれぞれしっかりと組まれてる。
言い方を変えると「無駄のない作り」
(EDへのつなぎの善し悪しで作品自体の満足度が大きく変わる。どんなにいいプロットでもEDへのつなぎがしっくりこないと、次回への高揚感みたいのがあまりない。)
ガルガンティアに少し似たメッセージ性を感じました。
■10話までの感想。
恋愛RPGか? と思ったら違った。
誰か二人の恋が成就するところにゴールがあるのではなく、それはまだひとつの過程にすぎないってこと。
ゲーム上ではあるけれど二人が結婚(そもそも ”結婚” というものの定義が現実世界とは違うが)し、幸せな家庭likeのようなものを体感し、その先のストーリーに意味をなす。
そう言った面で考えると、これはひとつの「人生」的RPGだということに気づかせてくれる。
近頃、こういったタイプの作品はなかなかお目にかかれないものだから、予想以上に楽しませてもらった。
恋愛でもラブコメでもない、「人生」型アニメ。
■1クール終了。
RPGものの前半としては、ほぼ完璧に近い構成でした。
”ここから散りばめられた付箋のピースがどんどんと組み合わさっていくんだろうな”
という期待を持たせてくれる素晴らしい前半だった。
心が動かされたとか、シビれた!っていうよりも、その完成度と充実度にただただ驚いた。というのが正直な感想。
特にアインクラッド編〈第2 - 14話〉でのED、またその入りの演出は鳥肌もんの出来でした。お疲れさまです。
「ユメセカイ」
作詞 - 古屋真 / 作曲 - 南田健吾 / 編曲 - 古川貴浩 / 歌 - 戸松遥
■1クール終えてからラストに行き着くまでは、ほんと一瞬だった。
感想を書く余裕も無いし、はやくはやく次の展開が、いつ妹なのかわかるのか、あすなが助かるのか、そういったことでいっぱいだった。
(一話あたりの完成度っていう面では、前クールがダントツだったがね)
- 驚愕ポイント -
22話、あの花、とらドラ、とある科学の超電磁砲などの監督で有名な、長井龍雪さんの絵コンテのすごさ。
(立体よりも感情が伝わってくるすごさ)
「惹きけられて離された」
その時の感情表現が素晴らしかった。
特に心を打たれたのは、キリトの ”ごめん” の表情。
あの表情に彼の混沌とした気持ちと申し訳なさが痛いくらい感じ取れた。
さらにそれをより鋭利にしたのが、その ”ごめん” に対する妹の表情と、左下に目線を落として苦しく涙ぐむ姿。
この作品で一番人間味を感じたシーンだった。
というかどうでもいいが最後に一言、
"主人公イケメンすぎだろ"
それはもうほんと悔しいくらいにw
厨二?ネトゲ廃人?
そんなもん関係無しに、もし自分が万が一女性だったら落ちるんじゃないかと思わせるほどw