退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
おもしろい!
巨人が人類を脅かしている世界.この巨人の風貌が何とも不気味である.また意思伝達が人間と巨人の間でまったくできないので情け容赦ない.そのような絶望的な状況において巨人に立ち向かっていくというストーリーが面白い.
巨人との格闘戦においてはワイヤーロープを用いて高速に移動し,剣で巨人を斬撃する.カメラワークや動きが立体的で面白い.
巨人という存在自体が謎なのでその謎ときも面白いところである.
なぜこの作品はヒットしたのかを考える。時代性とマッチしていたからだと思う。
巨人は架空の存在だが、日々私たちが感じる恐怖や不安は巨人と同じである。
なぜ巨人を怖いだけでなく、不気味だと感じるかというと、人間を襲う理由がよくわからないからだ。
生きるために食べるというなら自然の摂理となる。しかし、巨人たちは消化器官を持っていなく、ただ殺すために襲ってくる。
大地震も、津波も、原発事故も、経済危機も、原因はあるが理由はない。強いて出すなら無差別に人間を減らすために起こる。無差別感と途方もない、抗うことのできない大きな力があることを今を生きる人たちは直感的に感じ取っている。
その感覚の説明を架空の物語として、説得力のある、感情が揺さぶられる作品だからヒットしたのではないか。
エレン達調査兵団は先輩たちがすぐ死ぬ。下っ端たちは上からの教育も指導もないまま実戦投入。運の良いやつ、実力のあるやつが自力で生き残る。
今の日本の会社も同じである。30代あたりの会社員がいない。失われた10年で採用していなかったからだ。言葉を変えるなら経済不況という