bana-g※更新減 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
良作の部類には必ず入ると思う
絵は(性的な意味で)多少下品な印象を受ける視聴者もいるかもしれない。プロットは無難で戦闘シーンでも目新しさや斬新さはない。だが評価を下げる要素も特になく、其れゆえの「良作」という評価なのかも。
肝になるのは母と子の絆だろうやはり。
兵器なのか最後までよくわからないウィッチブレイド。タイトルを冠しているにしては謎が多い。当たり前の様にそこにあって、取り巻く環境、関わる人々に作用してゆく。
「なぜ」それが存在するのか、どうやって生まれてきたのかは作中では描かれない。ブレードの存在=世界の前提条件として、選ばれた者は有無を言わさず戦争の火種となり戦火となる。一度着けてしまうと取り外せない残酷さを前に、積極的な死を選ぶでなく、本能に支配されて我を失った都築栞のようになるでもなく、リホコを護るために死を覚悟しても「大丈夫よ」と非論理的な受け答えをしたレディや、終盤でのマサムネの行動全般には、喩としてまるで生まれくる子の性質を問わずに愛すことを覚悟した母親のような力強さを感じた。
悪い意味にアメコミだから~の一言で敬遠されるのは惜しい。変身後の禍々しさだけ見ると想像するのは難しいだろうが、きっと描きたいのは、葛藤し変化してゆく装着者(クローンブレード含め)と周囲との繋がりなのだろう。
CLANNAD等のように360度どの角度から見てもわかり易い愛情たっぷりな作品とはそりゃあ毛色は違うけれど、愛情の表現の仕方、伝え方は一本道ではないし、同じ目的地の別ルートを目指す作品として十分アリだと思います。
P.S
ED2がマジで良い曲。
マイナーでも良いものは良い。
歌詞の内容と作品との整合性なんて無理に求めなくてもいいでしょ←