退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
恋バナ大会~平安編~
百人一首を題材にして平安時代の恋愛模様を描いた作品。
当時の高貴な女性は殆ど家から出ることがなかったので、舞台は当然女性の家となる。
そこで展開される様々な恋の駆け引き。
送られてくる和歌に対する返歌に入り混じる本音と建前。
御簾越しに探る男の本心。
そして身分の差というどうしようもない壁がもたらす悲恋。
ここで語られる登場人物たちの心情は、現代的に解釈され過ぎとの見方があるかもしれない。
しかしちょっと待ったー!
恋バナに脚色はつきもの!
これはまるで登場人物たちが現代に蘇り『当時は言えなかったけど、実はあの時こうだったのよ』と、
今の言葉で面白おかしく語ってくれているようだ。
だからこちらも『何処までが本当なんだか?』と内心苦笑しつつ、
『へぇ~、そうだったんだ~。それでそれで?』などと相槌を打ちながら、
ノリ良く聞いてあげるのが正しい姿勢だろう。
そうすればきっと楽しめるはず。
正直見るまでは全く期待していなかった作品。
今ではちょっと散歩ついでに立ち寄った骨董市で出会った掘り出し物のような作品となった。