「偽物語(TVアニメ動画)」

総合得点
90.2
感想・評価
6966
棚に入れた
31504
ランキング
60
★★★★★ 4.1 (6966)
物語
3.9
作画
4.2
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.3

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nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

キャラクターコメンタリー視聴。

蟹、蝸牛、猿、蛇、猫。直江津高校周辺に現れた怪異に関わった5人の少女の事件が解決し、文化祭を終えた夏休み。阿良々木暦の妹で、栂の木二中のファイヤーシスターズの異名を持ち、正義の味方を自称する大きい方の妹・阿良々木火憐と小さい方の妹・阿良々木月火。火憐が対峙する、「化物」ならぬ「偽物」とは?月火がその身に取り込んだ、吸血鬼をも凌駕する聖域の怪異とは?青春は、ほんものになるための戦いだ。

第1話かれんビー其ノ壹
「怪異」にとり憑かれた5人の少女と出会い、彼女たちが抱える問題を解決した高校3年生の阿良々木暦。そんな出会いを経てから約1か月後の夏休み、暦が目を醒ましたのはなぜか廃墟の学習塾跡だった…。

第2話かれんビー其ノ貳
千石撫子との約束を果たすため、彼女の家を訪れる阿良々木暦。暦はそこで火憐と月火がおまじないを流行らせた犯人を探していると知る。

第3話かれんビー其ノ參
神原駿河の部屋の片付けが終えた阿良々木暦は、彼女の家の前で怪しげな男と遭遇する。その男は、自らを貝木泥舟と名乗った。

第4話かれんビー其ノ肆
高熱に苛まされる阿良々木火憐。阿良々木暦は事の成り行きを羽川翼から聞く。その話を受け、妹たちを心配する暦は、入浴中に意外なモノに遭遇する。

第5話かれんビー其ノ伍
阿良々木月火から事の経過を聞いた阿良々木暦。貝木泥舟と対峙した阿良々木火憐は「囲い火蜂」という名の怪異を感染される。

第6話かれんビー其ノ陸
阿良々木火憐から「囲い火蜂」の毒を全て感染すことは出来なかった。それでも少し熱が引いた様子の火憐。大人しくしているよう書き置きし、出かけた阿良々木暦は、八九寺真宵と出遭う。

第7話かれんビー其ノ漆
阿良々木火憐を止めるべく、兄として立ちふさがる阿良々木暦。「勝った方が正しい」そう言い放つ火憐の言葉に対する、暦の返答とは?

第8話つきひフェニックス 其ノ壹
いつものジャージ姿では無く私服姿で阿良々木暦の前に現れた、阿良々木火憐。何やらお願いがあるとの事だが……。

第9話つきひフェニックス 其ノ貳
神原駿河の家へ向かう阿良々木暦と火憐。その道中、京都弁で喋る女性に呼び止められる。

第10話つきひフェニックス 其ノ參
忍野忍の提案により、ドーナツ屋へ彼女を連れていくことになった阿良々木暦。出掛けに阿良々木月火と話す最中、とある異変に気がつく。

第11話つきひフェニックス 其ノ肆
阿良々木月火の秘密を知った阿良々木暦。暦は、忍野忍と共に妹を守るための戦いに赴く。

「冬アニメは不作」って本当!?
この「○アニメは不作」というフレーズ。毎クールごとに見かける気もしますが、本当なのでしょうか。個人的にはなんだかんだで毎クールお気に入りのアニメが数本あるため、このフレーズを聞くたびに少し違和感を覚えてしまいます。

2012年冬
強力打線の中でもキラリと輝いた『偽物語』の2012年

2012年は春に『Fate/Zero 2ndシーズン』、夏に『ソードアート・オンライン』、秋に『ガールズ&パンツァー』と並ぶ強烈な一年でしたが、冬の『偽物語』もそれらにまったく引けを取らない存在感を放ちました。存在感という点で言えば、今でもネット上で話題にされがちな『キルミーベイベー』や『戦姫絶唱シンフォギア』、そして『スマイルプリキュア!』といった作品も冬に始まった作品です。

『偽物語』は21世紀初頭、私立直江津高校の周辺に出没する「怪異」に関わった少年少女を描いた青春怪異小説『化物語』の続編である。上巻は主人公・阿良々木暦(あららぎこよみ)の大きい方の妹・火憐(かれん)の話で第六話「かれんビー」、下巻は小さい方の妹・月火(つきひ)の話で最終話「つきひフェニックス」となっている。

時系列的には『化物語』がゴールデンウィーク明けの5月から6月の文化祭までの話だったのに対し、本作はその後の夏休み中の話となっている。テーマはタイトルにもなっている「偽物」と「本物」、そして「正義」。作者の西尾は『化物語』のボーナスステージ的な作品と位置付けており、本筋に無関係な雑談パートにも多くの紙幅が割かれている。『化物語』『傷物語』の6人のヒロインも引き続き登場するが、西尾の「登場人物は常に変化し続けるもの」との考えから、髪型や性格に変化がみられるキャラクターが多数存在する。なお、本作『偽物語』の執筆中に『化物語』のアニメ化が決定しており、作中にアニメ化にまつわるメタフィクショナルな発言が散見される。

箱絵は上が逆立ちをする火憐、下が和服を着た月火で対をなしており、イラスト担当のVOFANはシリーズで最も気に入っていると語っている。

当初は『偽物語』でシリーズが完結する予定だったため「つきひフェニックス」が最終話とされたが、羽川翼(はねかわつばさ)と八九寺真宵(はちくじまよい)について書き足りないことがあったため、続刊『猫物語』、『傾物語』が書き下ろされることになった。そのため、『猫物語』以降のシリーズ作品の話数は形式上のものとなる。

『化物語』、『刀語』、『傷物語』に続く西尾維新アニメプロジェクト第4弾として、2012年1月から3月にかけて独立局ほかにて放送された。『化物語』のテレビ放送終了後、インターネット配信が行われている頃にアニメ化の企画が始動し、『化物語』の視聴者のための作品という方向性で制作が行われた。アニメ化は2011年9月15日にニコファーレにて行われた「西尾維新アニメプロジェクト最新情報発表会」で発表され、発表会の模様はニコニコ生放送でインターネットを通じて配信されて345,435人が視聴した。

作中での時期は『化物語』の約1か月後となっており、髪型が変わったキャラも多く、新たにキャラクターデザインが起こされている。〈物語〉シリーズとしてのアニメ前作である『化物語』とは演出の方針などは変えられており、監督の新房昭之によると、必要以上にキャラクターのアップを拾う、あざといカットを入れる、全体的に口当たりを柔らかにしている、などの方針がとられているといい、文字テロップも大幅に減らされている。

「かれんビー」が7話構成、「つきひフェニックス」が4話構成の全11話。第8話の「つきひフェニックス其ノ壹」では妹の歯磨きだけで丸々1話を使い話題を呼んだ。次回予告はテレビでは放送されず、公式サイトでの配信とBlu-ray/DVD版に収録されている。予告は登場キャラクターが行う形式であり、本作でも『化物語』同様に原作者の西尾維新が書き下ろしている。

オープニングテーマ
テレビ放映版第4話、第7話、第11話ではオープニングテーマは使用されていない。
BD/DVD版では第4話、第7話にオープニングテーマとして「marshmallow justice」が追加された。
「二言目」(第1話、第3話)
『化物語』「ひたぎクラブ」の主題歌「staple stable」のアンサーソング。チキチキという効果音は手錠の音で、「かれんビー」でひたぎが暦を監禁したことから使われた。
オープニング映像には「Aバージョン」(第1話)と「Bバージョン」(第3話)の2種類がある。Aバージョンでははひたぎがシルエットになっており、Bバージョンではなっていない。
「marshmallow justice」(第2話、第5話、第6話およびBD/DVD版第4話、第7話)
「かれんビー」の主題歌。火憐は駿河をリスペクトしていることから、「するがモンキー」の主題歌「ambivalent world」のアンサーソングとなっている。火憐のイメージからヒーローテイストの曲調となっている。
「白金ディスコ」(第8話、第9話、第10話、BD/DVD版第11話)
「つきひフェニックス」の主題歌。タイトルは月火の口癖「プラチナむかつく」に由来。月火は和服が好きという設定から曲のテーマは「和ディスコ」となった。

エンディングテーマ
「ナイショの話」(第2話 - 第11話、BD/DVD版第1話)
テレビ放映版第1話ではエンディングテーマは使用されなかったが、BD/DVD版では第1話にも「ナイショの話」が収録されている。
エンディング映像には、「Aバージョン」(第2話、第3話、BD/DVD版第1話)・「Bバージョン」(第4話 - 第6話、第8話)・「Cバージョン」(第9話、第10話)・「かれんビー」最終回用(第7話)・「つきひフェニックス」最終回用(第11話)の5種類がある。

投稿 : 2015/06/27
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