「true tears[トゥルーティアーズ](TVアニメ動画)」

総合得点
87.3
感想・評価
6160
棚に入れた
26401
ランキング
164
★★★★☆ 3.9 (6160)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.9

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

非常におもしろい

 やはり岡田麿里脚本は面白い。比べるわけではないが、他の少女漫画原作アニメの
追随を許さない脚本の綿密さ。
心理描写と台詞選択がうまい。乃絵の「まごころの想像力」等の台詞こんな言葉
常人じゃ思いつかないと思う。心理描写では比呂美の「おいてかないで」が素晴らしい。
眞一郎との幼少の思いでを交差させる演出が良い。

具体的内容について
「眞一郎の母の比呂美への態度」
 眞一郎の母と比呂美の母とのいざこざの具体的な内容をあえて全く触れないのが
良い。二人の間に何があったというのが重要ではなくその結果どうなったかが重要である
という事が良く分かる。後の眞一郎の母の台詞で「相性ってあるでしょ」が全て物語って
いるような気がした。つまり眞一郎の母と比呂美の母の間にはなにか取り返しのつかない、
確実に許せないいざこざがあったのだと思う。その娘を好ましく思わない、思えないのは
もはや必然である。また、比呂美と眞一郎が兄妹でないのは明らかにされているが、
眞一郎の母が「あの女(比呂美の母)と同じようにあの人(眞一郎の父)と眞一郎まで云々、、」
と言っていたように比呂美の母がおそらくは眞一郎の父を奪おう(浮気)としたように
比呂美に眞一郎が奪われるのが怖かったのだと思う。

「乃絵の成長」
 乃絵は大好きだった祖母の死により、泣く事を封印していた。だが実際乃絵は泣く事から
逃げてきたのではないか。
乃絵はジベタに「自分で決めなきゃ楽しくないの…嬉しくないの…笑えないのね、泣けないのね」
と言った続けてジベタは「飛ばないことを(自らの意志で)”選んでいた”」のだと気付いた。
ジベタは自らの意志で飛ばないでいたのに対し、乃絵は自分が誰かの介在によって意思選択を
してきた事に気付く。乃絵は眞一郎と出会うことで今までにない深さで人と関わり、
喜び、傷ついた。そうしてやっと面と向かって自分と向き合えたからラストシーンで
眞一郎との別れで涙したのだ。

「眞一郎のオギャア」
眞一郎の台詞で「踊りたくなかったのは、うまく踊れなかったからではありません。
父親と比べられたくなかったからです。絵本が書けないのは、気分が乗らないからじゃありません。
自分の限界を知るのが怖かったからです。」とあるそのあとにオギャア。
眞一郎はこの台詞で逃げてきた自分(飛ぶのを恐れてきた自分)との決別が出来たのだろう。
新しい自分の誕生といういみでのオギャアなのだろう。

作画・劇伴等について
 作画は概ね良い。デビュー作とは言え流石PAworksと言ったところ。
しかし数話に一回韓国ほぼ完全委託の回はあるのは解せんなぁというところ。
実際委託であったものの、作画レベルは安定してい全く気にならなかったが、仮にも聖地アニメ
なのだからやはり日本人につくって欲しいという気持ちはある。
 劇伴はとても良かった。音楽のながれていないシーンがあまりなく故意に流していないか、
ながさないであろうシーン以外は常によりアニメの質を高めてくれるような音楽が流れていた。

投稿 : 2013/06/05
閲覧 : 171

true tears[トゥルーティアーズ]のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
true tears[トゥルーティアーズ]のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

ページの先頭へ