るぅるぅ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
俺のレビューがこんなに捻れているわけがない【残念だが酷評に近い、好きな人は読まないで】
視聴動機は2期が面白いという声が多く1期はこのサイトで87点と高得点を叩き出すほど支持されている作品に興味を持った訳ですが、OVA含め全16話観ましたが分からなかったですw
観終わった直後、作者の伝えたいメッセージに嫌悪感を覚えました。
個々のエピソードについてメッセージとその解決・解消方法を導き出しているが、それらを繋ぎ合せると倫理上の偏見がないオタク文化の社会認知を目指しているのか? と感じたからです。
そんな日が仮にも来たら日本はどうなるか想像するのが怖い・・・現状の規制あっての娯楽としてあるべきだからです。
まして秋葉原という一画があるだけで充分に社会的に認知されています。それだけは物足らず倫理の上でもまだ立場を欲しいのかと私は感じます。
逆の見解として作者は、日本のアニメは世界から評価されているが、そこにエロゲー・グロなど性的描写を含め社会の垣根を根絶した国際交流でも目指しているのかと夢を感じました。
道徳観念もあるが、人の理性が欠如した社会は獣と変わらないと容易に想像できます。
道徳観念云々等を抜きにしても、本人の趣味で楽しみ他人に認知されなかろうが迷惑さえかけなければいい。
それではダメですか? と言いたくなるほどです。
私は誰かに話したいとは想わない性格で捻くれているのかもしれません。特にアニメでは、好きな人は好き、嫌いな人は嫌い、そしてアニメ好きでまたレベルがあります。アニメ好き=全て同じオタク と想われている認識が嫌になるほどです。オタクの中でも相よれない人もいますが、自分と気の合う人あわせてくれる人と話せるSNSで充分です。
それらを社会的に正当化する作品と感じました。
また、あやせの犯罪者予備軍と思い込む見解が過剰ですが間違ってはいないです。ゲーム脳、アニメ脳による犯罪という誤った認識とメディアによる偏見に植え付けられていますが、実際にあることは確かです。 それに対して作中ではボカした和解で、あやせは渋々黙認する表現、京介を利用して話は進みます。
それだけ他人に受け入れてもらうことは容易ではないことを示し、時間をかければ可能性があるような描写に見えた。
それらを助長するのがキャラ設定となっている。
成績優秀・モデル・作家でアニメ化さするほどのハイスペックかつエロゲー好き、99%ツン/1%デレのツンデレ。エロゲー好きな部分も含めて私だと誇示する信念が強い妹・桐乃。
オタク描写を色濃く強調し自分を受け入れてくれる環境を望んでいるが、挫折する姿を観られず兄・京介が全てを救います。
その動機も妹だからというだけでは無理があって、むしろシスコンのギャルゲー主人公にしか見えないです。だが、恋愛に走らず一般常識を誇張した有り得ない兄。
作中では声にしない心の声として、妹を想う気持ちだけではなく視聴者とシンクロする思考と分かりやすく巧かったです。
そこに黒猫・地味子と彼の良識を描いたラブコメ風にアレンジされ、オタク文化を魅せる展開は好印象。
総合的に京介と桐乃によって描かれる家族愛・友情・オタクへの偏見を取り払う姿に奮闘するコメディとしては面白いです。
色々と書きましたが、この作品は桐乃・京介どちらの視点で観てもオタクへの順応を促している作者のオタク偏見を払拭するエゴと感じた為に楽しめなかったです。
最後に私はエロゲーやオタクに偏見はないです。桐乃のツンデレは合わなかったですが、黒猫の花澤さんにかなり救われたと声優に魅せられたアニメです。