チョビ髭 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
実写パト!?つまんねーことすんなよっ
初期OVAの「二課の一番長い日」の中で描かれているシーンに映画「けんかえれじい」からのオマージュがあるのですが、ということは事件は二・二六。ならばMovie2は・・・・?
大戦への解釈は学者の方々にお任せするとし、それでもこの作品はそういった極限状態の中、官僚やマスコミの危うさと不安に陥る一般国民、現場警察官、自衛隊等の心理をアニメ映画という媒体を使って演出して見せた意欲作と言えます。
劇中内時系列は後期OVAより後、パトシリーズの実質的最終節になります。
小説『番狂わせ 警視庁警備部特殊車輛二課』(押井守)はエピローグになりますが設定そのものは生きているらしいんですけど登場人物の大方は違う様です。
本作でほとんど登場しなかった二課(正確にはOB)の面々の本事件での活躍が書かれているという小説『TOKYO WAR』(押井守)共に未読です。
Movie2の見所は、後藤隊長(大林隆介)と犯人側の語り部、荒川(竹中直人)との遣り取りであり、南雲しのぶ (榊原良子)の啖呵になります。
メタ的に言えば作画の労力を振り分ける為とも言えますが、ほぼ止め絵で見せてきます。
ですが声優の超絶長台詞がむしろ引き立てられ聞き慣れない言い回しが心地よく響きます。
それとそれらの台詞を浮いた物にしない緊張感も特筆。
Movie1でも使われた現地取材からのトレース技法が鮮麗され新宿や隅田川?のシーンでリアリティーを演出しています。船で橋を潜るシーンは攻殻にも反映されていますね。おっと本作は正式に元請けアニメーション会社がProductionI.G.になったことも忘れてはなりません。Ghost in the Shellと多くの共通点を感じられるのもその為です。
榊原良子さんはGhost in the Shell2.0では人形遣い、S.A.C.シリーズでは茅葺総理に見つけることができます。かなりの厚遇ですね。
押井成分の強い本作、実写パトはこれに近いできになりそうですが、レイバーと街並みとのコントラストはかなり強いと思われ吹き出さずにはいられないのでは?
シリアス展開にもっていったら大惨事・・・。嫌な予感しかしません。
Patlabor Live Action Trailer
気になる方は上記でググれば、ようつべ等でパイロットフィルム見ることできます。
うる星やつらTVアニメ (1981年-1986年)
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー (1984年)
天使のたまご (1985年)
めぞん一刻 (1986年-1988年)
パトレイバー初期OVA 1988年4月-1989年6月
パトレイバーMovie1 1989年7月
パトレイバーTV 1989年10月-1990年9月<<互換性有り>>後期OVA 1990年11月-1992年4月
パトレイバーMovie2 1993年8月
GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(1995年)
パトレイバーMovie3及びミニパト 2002年3月
漫画 1988年-1994年
ライトノベル いろいろ出てますが未読
実写パト!?つまんねーことすんなよっ(まとめ)
初期OVA
http://www.anikore.jp/review/297175/
Movie1
http://www.anikore.jp/review/584130/
TVアニメ
http://www.anikore.jp/review/584144/
後期OVA
http://www.anikore.jp/review/584156/
Movie2
http://www.anikore.jp/review/584163/
Movie3(XIII)
http://www.anikore.jp/review/584180/
ミニパト
http://www.anikore.jp/review/584184/