退会済のユーザー さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
真面目ぶったハチャメチャ劇
エヴァTVシリーズは、放映時は存在を知らなくて、レンタルビデオ店に全パッケージの(背表紙ではなく)表紙を見せて棚に陳列されていたのを見て、「綺麗な絵柄だな」と借りたのが最初。
気に入らないところ:
・初回ではエントリープラグのなかとパイロットの肺胞はLCLに満たされている設定だったのに(肺に液体を満たしてその液体から酸素を吸収するなんて鰓呼吸みたいなこと不可能ネ。とにかく映画『アビス』のパクリ)、第参話でトウジとケンスケをプラグ内に入れた時は、LCLは足元だけだった。こういう設定のいい加減さは、嫌いさ。
・オープニングの、明朝体文字を大きく配置するクレジットは、新聞か何かで批評家が斬新だ、として褒めていたが、市川崑監督の「金田一耕助」シリーズ映画の真似。これは、tvの「古畑任三郎シリーズ」でも真似していた。批評家には底が浅い者もいるんだな、と知った。
・心理学だがなんだかを尤もらしく取り上げているのが、「視聴者はバカだから真に受ける=学問的な裏付けがあると信じて、評価するだろう」みたいな意図が露骨で、それこそバカにされている感じがした。
・第弐拾伍話『終わる世界』と最終話『世界の中心でアイを叫んだけもの』は番外編で、それはそれでよいが、(劇場版で儲けるために)tvシリーズを完結させなかったのが高飛車だ。
面白かったところ:
・生物学などの専門用語だけ借りてきて全然別の意味に使っているところが面白いと言えば面白い。「ホントはどういう意味の用語だろう?」と興味持って調べれば勉強になるしね。
・同様の理由で、ユダヤ・キリスト教関係のでも亜流の用語を「紹介」したのは功績と言えば功績。東方の三賢者の名とかね。「セフィロトの樹」(OPの22個の円を繋げた図)なんて知らなかったよ。
・シトの様々な造形は楽しめた。設定がラフだったからどんなデザインでもOKということで、「真面目ぶったハチャメチャ劇」という形容がピッタリの作品だな。
実際、続きの話が知りたくて、劇場版まで観ているのだから、娯楽作品としては優れていると言わざるを得ない。