arca さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
近未来的な設定が素晴らしい。
再放送見直しています。(2014夏)
人間の心理状態や性格的傾向が数値化され、シビュラシステム、サイコパス、さらに、犯罪係数、ドミネーターといったものが存在する近未来的な世界。
この世界観は私にすごくあっていて、毎話毎話楽しくみることができました。
登場人物の人間関係や人柄が物語を面白くする大きな要素としてうまく機能していたと思います。
{netabare}
特に、親子でありながら、執行官と監視官の関係である宜野座親子のやり取りはとてもよかったです。
とっちゃんが死ぬ時は感動を含めた様々な感情が胸に沸き上がってきました。
どうでもいいですが、
かがりが死んだことは個人的にショックでした(´・ω・`)
{/netabare}
・考えるのを放棄した人間は真の人間と呼べるのだろうか?
・そうしたシステムは優れたシステムなのだろうか?
など色々と考えさせられるシーンもあり、ただ面白いだけのアニメではなかったですね。
以下私の考え
{netabare}
先に補足。
機械と人間がまず存在します。
その中で、システムとは人間が機械を使って構築した日常・常識の背後にあるもの。(法律もシステムの一部)
このように、考えていただければ以下の話がわかりやすいかなと。
機械が発達することはいいことだけど、それらが一人歩きして、人間が考えるのを放棄するシステムを作ってはいけないと思う。
大多数の人間が考えを放棄するようなシステムは、発達しすぎた機械に何でも任せすぎているのが悪いのではないだろうか。
システムの中にいて、考えを放棄する人間が悪いという意見もあるでしょうが、考える必要がないほどにシステムが発達した世界では大抵の人がその安心と快楽に身を委ね、考えることをしないのではないでしょうか。
考える人がいたとしても、その考えに対する機械の意見は人間の無限の可能性を考慮に入れることができない(人はどんなきっかけで変わるかわからない)ため、考える人を完全には納得させることができず、考えることそして、システムへの抗議を諦めさせるかもしれない。
既存のシステムに反対することはすごく労力を使うので・・・・・
(シビュラに抗おうとするあかねをホントにすごいと思う。
あかねの「人間を甘く見ないことね」には同感でした。)
まぁ、こんな感じで機械が発達するのはいいことですが、人間の心と機械の便利さがうまく調和されたシステムを構築することが大切なのではないか?システムを作る者、システムを変える者が人間というものをしっかり考えなければならないのではないか?と勝手に考えたり・・・
一個人の考えです。
{/netabare}
個人的に最後の終わり方に不完全燃焼感(なぜこの感じを感じたかは覚えてないですが)を感じて、終わったあとには毎回毎回すごく面白かったはずなんだけど、なんかなーと感じになってしまいました。
物語の〆の重要性を再認識したアニメでした。
(あくまで個人の意見です)
最後に、op,ed,作画どれも素晴らしかったです。
追記
不完全燃焼感の原因を突き止めるために最終話を見直しました。
不完全燃焼感はおそらくシビュラとあかねの闘いの続きを見たいという想いからだったのだと思いました。
しかし、今見返すと、最終話中盤のシビュラとあかねのやり取りで、色々と自分なりに解釈し、納得できたので、初めて見た時の私がそんなに深くまで考えずアニメを見ていたことが悪かったかもと思ったり・・・・
前言撤回
いいアニメでした(*´ω`*)
【1話】
{netabare}
この世界で、生きる意味、人生の意味を
きちんと考えようとしてる朱はすごいな。
病室での狡噛の言葉
「シビラの言いなりになって、いつの間にか考えるのをやめてた。」
技術発展の弊害と言えるかな。
朱の判断をきちんといいと判断できる狡噛もいい人だよね。
{/netabare}