おかき さんの感想・評価

3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

新感覚サラリーマンヒーロー

安心して観れる王道ヒーローもの。
観始めてからは毎週の放送を楽しみにしてました。

細かいところをスルーさせてくれるパワーがあって、終始飽きませんでした。
これだけでもオススメしたくなる作品ですが、アメコミが苦手な人にも是非オススメしたい作品です。

アメコミ風を想像してから、視聴候補から外してしまいましたが、
話題になってからでも手を付けたのは大正解でした。


ヒーローなのに勤務扱いで、サラリーマンそのもの。
勤務中に破損物があれば賠償金も請求されるという…そんなところもミソ。

賠償金然り、虎徹と楓、スカイハイとアンドロイドなど、
ヘビーになりそうな題材を軽快に取り扱っているところも大衆受けしそうな点でした。

中盤以降に明かされる裏のシステムも分かり易くも凝っていて、感心させられる部分です。

伏線の方も数話中に回収するので、楽観視で良いですし、こうした運び方が本作の魅力。
何もかもが一見するには丁度良いバランスなんだと思います。


ベテランヒーローとニューヒーローの新ヒーローコンビが誕生。
凸凹した対称的な二人の漫才が人気のバロメーター。これは親しみやすさも生みました。

個人的にはベテランの方の虎徹がツボです。

一見すると不器用で冴えない感じのオジサンですが、実は人情味があって熱い人。
年齢的なこともあってか、暑苦しい正義を振りかざすタイプでは無いところがドツボでした。


折り紙さんやモブ子を探す楽しみとか、細かい仕掛けも用意されています。
本編とは関係の無いところでのサプライズは好み。

ミスリードも用意されていたし、女子三人組の漫才も面白かった。



細かいところをスルーさせる程のパワーがあっても気になるところはありました。
キャラクター画が安定しなかったりとか。

ウロボロスに執着していたバーナビーが、華麗にジェイクをスルーしたり、
人気が出てしまった為なのか、軌道修正していく様子が気になって仕方ありませんでした。

視聴者に媚び売らなくてもみんな付いて行ったのにと…そんな感情。


二期製作のためなのか、終盤は盛り下がってしまいましたが、
最終話ラストの漫才が微笑ましかったので、炒飯と睫毛でも許しちゃいました。


減退能力の行方やカリーナの恋愛の行方も気になります。

続編をやる気満々っぽいので、次はどんなスポンサーが付くのか、
その辺りも注目しながら、楽しみに待っていたいと思います。



2011春-夏