Lovin さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
観た感じ
■概要{netabare}
原作:天野こずえ
監督:佐藤順一
シリーズ構成:佐藤順一
キャラクタデザイン:
制作:ハルフィルムメーカー
話数:1クール全13話
OP:「ウンディーネ」
by 牧野由依
ED:「Rainbow」
by ROUND TABLE feat. Nino
{/netabare}
■感想
原作漫画は未読でDVDを視聴。水上を徘徊する女神の話。
アクアに移住した水無灯里の水先案内人(ウンディーネ)修行と、友人や知人たちとの交流が中心に描かれる。
アニメ視聴時は原作未読であったが、2期放送中からコミックスと前身のAQUA全2巻を買い始め、最終的に1期~3期までのアニメ公式ガイドブックまで揃えることになるくらい好きになった。当時何かの番組でコミックスの売り上げランキングをやっていて、出演者が「別格」「お化け」と発言するほど原作は売れていた模様。今回AVVENIREがリリースされると言うことで、おざなりだったレビューを更新しておく。
この作品は基本的に原作準拠だが、アイの立ち位置や新年の挨拶など幾つかの原作とは違うアニメオリジナルが含まれている。AVVENIREと言う単語が登場した12話がオリジナルなのかどうかは、最近コミックスを読んでいないのでハッキリしない。
主人公の水無灯里は15歳で単身アクアに移住し、主要な産業の一つであるウンディーネ(水先案内人、観光案内人と呼び方は幾つかあるが要は観光ガイド)のプリマ(一人前)を目指して、他社の同世代の面々と共に日々修行に励んでいる。その他細かい設定はその都度説明してくれるので観て覚えるのが早い。
またこの作品に登場する名前を持つ主要なキャラのファーストネームは「あ」から始まる。だが例外としてウッディというキャラはファーストネームではなく、日本人の苗字に当たる部分が「綾小路」という。もしかすると「綾小路宇土」までが名前なのかもしれない。そして名前にあたるかどうかは怪しいが、ケットシーは「あ」から始まらない唯一のキャラかもしれない。まあ守り神ですから。
そしてウンディーネの面々にはキャラ付けとなる口癖が用意されている。灯里なら「はひっ」「あひー」、アリシアは「あらあら」「うふふ」、藍華は「恥かしい台詞禁止」、晃は「すわっ」、アリスは「でっかい」、アテナは・・・口癖ではなくドジッ娘というキャラが与えられていた。これも観て覚えるのが早い。
アニメでは兎に角癒される結末になることが多いが、原作には掴み所の無い不思議な話も存在する。これは3期のレビューネタにするが、手紙の話など物悲しいけど差出人の心の温かさが伝わる良い話だと思う。件の12話も灯里の友人に似たキャラも多数登場して非常に和む。一連の展開を観ていて気がつくことがある。それは、そうでなければ物語が成立しない非常に重要で大切なことなのだが、これも2期以降のレビューネタとしておく。
アクアの1年は24ヶ月とマンホームの2倍あり、時間の経過や結末が非常に緩やかである。時間に追われる現代社会に疲れている方々には、リラクゼーション効果さえあると感じさせられる本作品をお奨めしたい。
□以前書いた感想
{netabare}水の都で観光案内を目指す娘の話。不思議な雰囲気の中、心温まる物語が続く。初めて見たときは、そのゆるやかさとほんわかした雰囲気にびっくりしたが、忙しい仕事をしていただけに直ぐにハマってしまった。癒しとしてみていた人も多かったのではと思う。
キャラとしては晃さんがいい。我武者羅に努力を重ね、一人前を勝ち取った辺りとか、その努力している姿を客の前では微塵も見せない所とか、後輩指導のときも厳しく接するが練習後に見せるやさしさとか、凛とした振る舞いがかっこいい。{/netabare}
■蛇足{netabare}
「おざなり」の意味を知らない私は、
「なおざり」の意味も知らなかった。
{/netabare}