habanero さんの感想・評価
2.4
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
スケールが小さい
万人向けに作ったものとして捉えるなら、設定が弱い事でキャラが弱くなり、結果的に平坦なものになってしまっている。
科挙らしき試験を進士及第した者が中心となって良い社会にしようとするならば、軍を掌握する事が必要になる。勉強が出来るだけでは何も変える事が出来ないのは江戸時代の日本でも似たようなものだ。国軍というものを無視した事がこの物語の最大の欠点なのだろうと思う。
戦争物が見たいわけではなくて、イケメンを従えた小娘の水戸黄門もどきではスケールが小さすぎて、とても天下国家を考えるような物語とは言えないということだ。スケールを大きくすれば物語上の役割が生じるから、そこに適当にキャラを割り振ってやれば、このような生ける屍キャラだらけの物語にはなっていない。
主人公が赴任先に移動する話も長々と描いていたけど、ある程度の数の兵を連れていけば、こちらは官軍、歯向かう者は賊軍なのだから、もっとあっさりと解決している。