ジョン・ドゥー さんの感想・評価
1.6
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
酷い出来
原作ありきの作品として見た場合の評価です。
仮にオリジナル作品として見た場合も酷い評価である事は変わりませんが、その場合は功績が無いだけです。
原作が面白いものをつまらなくしたという事は罪過です。
一番悪い点は意図の不明瞭な改編。即ち改悪。
原作と同じ展開をアニメでやってはアニメの意味がないという意見も確かにありますが、
それは原作の整合性を一層補うか、せめて保つ上で成り立つ論理ではないでしょうか。
例えですが、序盤の寿司カットにどんなメリットがあったのでしょう。
原作の話の流れを滅茶苦茶にし、キャラ付けを薄っぺらくして魅力を無くす。
それのどこに意味があるのでしょう。
深く考えていない改編は、話の展開の違和感、キャラの愚昧化という形で必ず影響してきます。
カイトの登場シーンの省略が良い例です。
原作冒頭カットの理由を、監督は視聴者が忘れてしまうため、などと言っていましたが、その対処として作中キャラクターに互いを忘れさせるとは斬新すぎます。勿論皮肉ですよ。
子供向けに、という言葉を放送前に見ましたが、
それは断じて手抜きの免罪符ではありません。
他にも
・センスの悪い色づかい
・単純な演出。一面紫背景とか多用されてましたね
・やけに線の細いキャラクターデザイン。
・ゴンの舌足らずな演技。声優さんの所為ではなさそうです。他作品では普通の演技でしたので、管理する方の指導でしょう。
・ダサイ作中BGM
・異物感しかないOPとナレーション
・製作の自己満足以外感じられないハンサイクロペディア
この作品の監督には悪い噂が沢山ありますが、なるほどと思えるような出来です。
ネウロでの失敗を繰り返した集英社は何を考えているのでしょうか。
日テレとしては単なる金儲けのコンテンツなのでどうでもいいのでしょうが、
ジャンプ編集部、ひいては集英社にとっては、自社のコンテンツです。
ハンターハンターをこのような駄作たらしめる考えが全く理解できません。
この監督含む制作陣には諦めしかありませんが、集英社側にはなんとかできたのではないかという憤りを感じます。
DVD売上の数が全てを物語っているのではないでしょうか。