たくみら さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
観終わった後に押し寄せた巨大な「後悔」
・・・なんなのでしょうか・・・
この作品に対する「想い」は万の言葉でも足りないというのに・・・
・・・いっこうに言葉が見当たらない・・・
今の自分には、この作品に対する的確なレビューを書く技量を持ち合わせていない・・・
だが、何か書かずにはおれないので書かせていただきます。
・・・すべてのシーン・セリフ・音楽がこれほど「意志」を持っている作品が他に存在するのでしょうか?
特に事件が起こるわけではなく
ありふれた十数年の「日常」が断片的に淡々と描かれている・・・
なのに・・・ただそれだけなのに、なぜこんなにも胸が締め付けられるのでしょか・・・
描かれていることはすべてが「現実的」・・・それなのに、なぜこんなにも「非現実的」に感じるのでしょうか・・・
すべてのシーンが一枚の絵画の様で、言葉にできない「想い」が溢れ出してくる・・・
この作品に、必要以上にストーリーの説明はない。
極限までにぜい肉を削ぎ落とされた「意志」を持ったセリフ・・・
言葉では語り尽くせない「意志」を持った情景・・・
それらしか存在しない。
この作品は、その多くを視聴する側に委ねられており、ひとつの言葉、ひとつの情景から登場人物の心理や状況を読みとっていくしかない。
・・・それ故に、この作品に対する評価は千差万別。
それはしかたのないことであるし、逆にそうであってもらわなければならない。
なぜなら、この作品に対する感想とは、その人が持つ「人生観」に他ならないからだ。
私はそう思う。
「時間」という決して目には見えない概念をこれほどまでにハッキリと感じさせる作品はそうそう出会えない。
・・・この作品に対し、具体的に何一つ語る術は持たないが、
観終えた後に押し寄せた「感情」だけは言葉にできた・・・
『なぜ・・なんでもっと早くこの作品に出会うことができなかったんだ・・・』