caju さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
「ヒト」はそんなに悪くなかったんだけど・・・
主人公たち文化研究部5人に降り注ぐ不可思議な超常現象。
それを乗り越え成長し5人の絆が強固となって謎の存在<フウセンカヅラ>の思惑を打ち砕いていく。
そんな初々しい高校生たちの愛と勇気と成長とちょっぴり恋の物語。
だったら良かったなぁ。
タイトルとキャラデザのかわいさに惹かれて手を出してみました。
ポップなイメージで観始めたものの、徐々に漂ってきたダークな雰囲気に若干戸惑いつつ最後まで完走。
しかし展開の暗さとお涙頂戴の繰り返しに辟易してしまった。
キャラクターにそれぞれ暗い過去やトラウマがあるのは分かった。
それを仲間たちの助けによって乗り越えていくというのも在り来たりではあるがよしとする。
ただ、解決方法がすべてにおいて薄っぺらい禅問答によって解決していく様がご都合主義過ぎる。
茶番を見せられている気分で乾いた笑いしか出てこなかった。
キャラクターが作者の操り人形のようで感情移入ができず、私には理解できない行動がちょっと多すぎた。
「なんでそこで怒るの?」「なぜ言い争ってるの?」そんな場面ばかりだったように思う。
話を盛り上げるために、強くなった絆など無かったかのように部員内ケンカや言い争いが起こる。
そして大きな事件が起こりそれを解決したとたん思い出したかのように仲直りをして自信をつける。
この繰り返しである。
結局根本的な解決が皆無で人間関係も全く進展していない。
もう少し前の回で培われた友情や絆を生かした解決方法でゴールを描いても良かったと思う。
・・・でも、いなばんは可愛かったです!