disaruto さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
あったかくてほんわかする作品、なので。
制作はTYOアニメーションズのオリジナルアニメです。
ジャンルは日常系です。
「カレイドスター」「ARIA」シリーズで知られる佐藤順一監督による作品。
風光明媚な広島県竹原市を舞台にして描かれる、「夢」をテーマにした物語。
主人公の沢渡楓(さわたりふう)は中学卒業とともに、亡くなった父が育った竹原市に引っ越しをすることになる。
まず一話が秀逸です。
いきなり泣きそうになりましたw
基本的には4人の日常と成長を描いています。
いろいろな人と触れ合いながら、自分たちの夢を見つめていく姿を見ているとあったかい気持ちになります。
作画・音楽はヒーリング効果がありそうな感じです。
風景の美しさがしっかりと伝わってきましたし、ゆったりとした音楽は心に響きました。
ED、挿入歌も凝っていた印象です。
登場人物がみんないい人なのでノンストレスで視聴できます。
肝となる「夢」について。
楓とのりえは明確な夢を持っています。
麻音とかおるは作品中で夢を固めていきます。
以下詳しいネタバレ。
{netabare}麻音は幼いころからからいろいろとやりたいことが多すぎて、どれが本当にやりたいことなのかわかっていませんでした。
彼女は恥ずかしがり屋ですが「誰かに思いを伝えたい」という気持ちを強く持っていることを、家族・友達とのふれあいで理解していきます。
回想シーンにも描かれていました。
かおるは夢を特に持っていませんでした。
みんなが夢を固めていく中、自分だけ夢がないことに焦りを感じてしまいます。
彼女はしっかり者ですが、ちょっとしたことで心が揺れる様は見ている側に感情移入させてくれます。
それを気遣ってフォローするみんなもまたよし。
自分の夢は明確に決まったわけではないですが、展覧会ではポプリの展示をしています。{/netabare}
総括して、話の起伏がなくストーリー性もそこまでないのですが、現代人にピッタリな癒される作品になっていると思います。
見終わった時にちょっと優しい気持ちになれる、かも?
寝る前に見ると快眠できます。