AXIOM25 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
微・近未来設定とノスタルジー
数年前ネットでの高評価だったので見てみました。
電脳メガネと電脳空間の設定が、もしかして実現出来るんじゃ?と思える絶妙さでリアリティーを感じました。
その微近未来的な設定と、神社や駄菓子屋などの昭和レトロ的な世界が混在している所にとても魅力を感じました。
物語の前半は子供達が電脳メガネを通じて体験する遊びや騒動、不思議な話を比較的明るいトーンで描いています。それが後半、物語の謎の核心に迫るにつれシリアス度が増して暗い雰囲気になって行きます。
キャラクターは小学6年生の子供達が中心で、主人公のヤサコなんかは思春期に入りかけな感じだけど、友達のフミエはまだまだ子供っぽい…そういった書き分けがこの年代にしかない雰囲気を上手く表現していると思います。
{netabare} ~個人的には物語後半の展開が、重要人物が主人公の周りのみに集まって身内だけでドラマをやっているような…広がりを感じない物語になってしまったのが残念でした。
電脳空間の設定がとても魅力的なので、そこで起こる面白い出来事、不思議な出来事をもっと見たかった。
主人公達が電脳空間から卒業する事で作品世界が綺麗に閉じられたため、もっとこの世界の話を見たかったのに…と残念な気持ちになったんだけど…まぁとてもよく出来た作品で、自分も相当はまっていたという事でしょう。
世界設定に拘らず、ヤサコとイサコの成長の物語として見ると、とても良いストーリーだと思います。 {/netabare}