SENT さんの感想・評価
1.3
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 1.5
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
ごめんなさいちょっと毒吐きます
放送当初から話題にはなっていたので、いつか見ようと思っており
ようやく念願叶ったものの、いやはやなんとも微妙な出来でした。
死後の世界っていう一話からのネタバラシ設定はよいけど、
それを説得力のないうすっぺらな絵空事にしているのは
3種のテイストによる構成がうまくいっていないからだと思われる。
1天使とのバトル(迫真)
2ほのぼの学園生活
3生前の未練(感動)
この3つで構成されているのだがまたこれが繋がらないのだ。
いや理屈ではちゃんとお話は続いているし
テーマはぶれていないのかもしれないが、
見てるこっちの気持ちが繋がらない。
どこかの誰かが言っていたが「感動とは積み重ね」だそう。
人が死ぬのが悲しいのは当たり前。
だがその人との積み重ねが涙を流す。確かに。
しかしこれはどうだ。生きるか死ぬかのバトルの直後に
学園祭ノリで魂を叫んでみたり、あははうふふと野球をする。
生前のちょっといい話にうるっときてからの
ギャグパートのテスト妨害作戦。
せっかく重ねた石段を割りながら歩く始末。
お前らはいったい何がしたいんだと。
つか作り手が何がしたいんだと問いたい。
なぜこんなひとつひとつのエピソードがうすっぺらで
なんの説得力も持たないオッパッピーな構成にしたんだと
考えてふと思ったのが、
「お前らこういうのが好きなんだろ?」
っていう後ろの人の声。
あいつら学園もの好きだし。
可愛い強気な女の子に振り回されて萌えーとか鳴くんでしょ?
テスト中に悪ふざけとかやってみたかったでしょ?
それにバトルアクションが好きな層も取り入れて
あわよくばシリアス好きと腐女子獲得も期待できる。
仕上げにお涙ちょうだいな思春期等身大な健気さを入れて
感動ちょい足しすれば売れないわけがない!
っていう作り手の理屈で考える
いいとこどりして売ろうとするエンターテイメントの浅はかさが透けてみえる。
世に残る作品なんてそんなベルトコンベアに流れてくる部品を
組み立てて作る作業とはわけが違うっつの。
ただま、よく例えられる話、
最高級な中華と
究極な和食と
至極のフレンチを
ぐちゃぐちゃに混ぜて綺麗に盛りつけたって
それただのマズイモンだし、
それぞれの良さも殺し合って風味も特徴もなくなったマズさが
逆に特徴みたいなものを胸張って世に送り出す勇気が凄い。
どうせなら別々で食べたいし
もし突き詰めれば誰もが予期しなかった
電気が発明された以来の人類飛躍的革新な価値観が見えてくるのかもしれないけど
別に見たくないし。
重ね重ね
はいここ笑うとこ
はいここ泣くとこ
とか言われてるみたいでキャラも含めて段取りくさい。
後付けラスト含め設定は特殊だけど、
表面的な人気取りによってその特殊さに説得力も存在感ももたせられず、
作り手のエゴイズムというカスだけが残っている印象。
一応。
■設定…△
■物語…×
■テンポと見せ方(演出)…×
■キャラクター…×
なぜこのサイトで高順位なのかが不思議です。