ninfami さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
子どもの目にはどう映るのだろう。
セリフが一切ない『つみきのいえ』に近い自主制作アニメーション。京都精華大学マンガ学部アニメーション学科の生徒さんが卒業制作として作った作品です。それにしてもここまでクオリティが高い作品を学生が作れるとは・・・・。そこいらのアニメより面白いし、芸術としてもレベルが高いです。
見て思ったことは、子どもが見たらどう思うのだろう、どう感じるのだろう、ということです。このアニメはいろいろな考察ができると思います。その中で、子どもならどういう考察をしてくれるだろうなーって思いましたね。
ヘッドホンで視聴したのですが、その雨の音や滴が水たまりに溶け込む音などが鮮明で耳に染み入り、とても心地良かったです。素晴らしい世界観、まさに『rain town』でした。
色のないこの町の中で、色あせたロボットは生きることが出来ない。少女が水たまりに落ちた時に、たくさんのロボットが沈んでいたことから、自ら輝くことが出来ないロボットは、輝いていたあの昔の町でしか生きられないということが分かります。じゃあ、黄色いレインコートを着た少女は、この町でまだ輝きを持っていることを意味するのでしょうか?