もぐりん。 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アニメのホラーも捨てたモンじゃないね(´▽`)
原作:小説未読 監督:イカ娘やじょしらくの水島努さん
製作:P.A.WORKS 全12話
サスペンスホラーと言うよりはサスペンスを含むサイコホラーって
感じかなw 非常に多くのヒトが死んで、大量の出血もともなうので
スプラッターも若干入ってるかも・・・
26年前に起こった事件によってクラスで人気者のある生徒が死亡、
その後1人の生徒による発言で、一クラス全体が卒業式まで、まるで
そこに死亡した生徒が存在するかの如く振舞うようになる、
その異様な空気のクラスで巻き起こる不可思議な現象や凄惨な
死亡事故の連続・・・
その不可思議な現象が起こり始めると、クラスメイトの中から1人
申し合わせて【居ないこと】とすることで現象の終息を期待します、
この年、【居ないこと】にされた女子生徒の見崎 鳴が本作のヒロイン、
そしてこの学校へ病気で転入してきた生徒、榊原 恒一が主人公となります。
ボクはホラーは結構好きなジャンルで洋画とか邦画のホラー系は
よく観てたんですが、アニメで本格的なホラーはこれが初めてでした
邦画のホラーはサイコで精神心理に訴えて恐怖させる手法が得意で
【リング】や【輪廻】などが有名ですね、洋画ではスプラッターなどの
猟奇殺人など切ったり、千切ったり血しぶきが飛び散るような視覚に
訴える恐怖がメインのように思えます。
前半は不気味な人形の絵をトコロ処に1カットずつ入れて不気味感を
潜在意識に植え付けるような演出はサブリミナル効果を狙ったんでしょうか?
結果的には印象に残ったので効果としては成功だったのかもw
クラスの中に紛れ込んだ現象の原因である【死者?使者?】が誰か?で
皆が疑心暗鬼となり、暴徒と化してヒロインを襲うシーンは見てて素で
怖かったです(;^_^A
そう考えると、この作品は洋画と邦画のいいとこ取り? しかし、
言い換えると中途半端でどっち付かずにも思えます、作品としては
非常に良くまとまっているのでホラー作品として違和感はなく
最後まで視聴できましたし、終盤の展開もそれなにり良かったです、
錯乱狂気した表情とか背景、音楽など、ホラーとして全体の雰囲気
作りは秀逸でした。
惜しむらくは謎掛けが薄いことでしょうか? 意外性が弱いと言うか
死亡する生徒やその取り巻きのフラグが分かりやすくて、ええ!ここで
この子死んじゃうの!ってのが少なくて、 あ・・次この子死ぬんだ・・・
って心構えが出来ちゃって(;^_^A
見崎 鳴の左目の秘密も取って付けたような設定でちょっと強引でしたし、
その目の力で【死者?使者?】が誰か知っていたにも関わらずあの状態に
なるまで放置していたのは違和感があります。
ラストシーンもホラーではテンプレのような展開で、疑心暗鬼と集団狂気に
殺戮、そして業火の火災、爆発・・・
まあ、それを差し引いても良く出来た作品だと思いました、非常に痛ましい
シーンや流血、人が壊れるシーンなど多数あり耐性の無い方にはおススメしません。
それで【死者?使者?】は誰だったのでしょう? 気になったのなら
視聴してみてください(´・ω・`) ホラー好きな方ならおススメできますよ^^