退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
心情描写が見事!にとりんは私の憧れです。
私はにとりんの生き様に惚れました。
このにとりんの生き様はEDによく表現されています。
原作の漫画も含め、私の価値観を作っている作品の一つです。
この作品の魅力は、なにより映像と音声を巧妙に使ってなされた心理描写だと思います。
漫画でも文学的な心理描写が魅力的でしたが、アニメでは二鳥くんに焦点を絞り、より臨場感のある心理描写になっていたともいます。
高槻さんをはじめ他の人物たちも、それぞれの考えで生き方を模索していることがよく描写されていました。
テーマとしては「おんなのこになりたいおとこのこ」「おとこのこになりたいおんなのこ」といったセクシュアルマイノリティーを扱っていますが、作品から受け取れるものはもっと普遍的な思春期の悩みに対する考え方だと思います。
映像も志村貴子先生の原作漫画の水彩画のような世界をよく表現していました。
その技術には日本映画テレビ技術協会映像技術賞の奨励賞が贈られています。
余談ですが、全話岡田磨里脚本、全話の半数に当たる6話分であおきえい監督がコンテに関わっているというのは、気合の表れなのでしょうか?
スタッフが確保できなかったのかもしれませんが(^^;)
あと、この作品で高槻さん役の瀬戸麻沙美さんのファンになりました。
畠山航輔さんも好きです。
{netabare}
にとりんは控え目な男の子ですが、ここぞというところで度胸が据わっています。
そしてなにより「おんなのこになりたい」という他の人とは違う望みを持っているがために、自分の生き方を探ることに対して真摯です。
あらゆる人との関わりの中で、自分の生き方を問うにとりんの姿に私は惚れました。
先程述べた思春期の悩みということに合わせ、自分の生き方を他の人との関わりの中で模索していくということも、この作品が持つ普遍的なテーマだと思います。 {/netabare}