STONE さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
パロディの祭典
原作は未読。
ラヴクラフトには一時期はまった時期があって、モダンホラー以前の作品ゆえに、結構
重厚なイメージがあったのですが、それゆえに邪神達がこんな萌えキャラになってしまったの
にはちょっとびっくり。
基本はギャグバトルものだが、とにかくパロディの量が半端じゃない。
前述のラヴクラフトのクトゥルフ神話(この作品ではクトゥルー神話で表記)のパロディが
話のベースになっているうえに、アニメ、漫画、ゲーム、特撮などのポップカルチャー系を
中心に、更に映画、ドラマ、バラエティ、果ては「ラーメン二郎」なんかのパロディまで
入っていて、とにかく多彩。
おまけに出自元の年代もごく最近のものから、かなり古いものまであり、視聴者の知識量を
試されているような気さえしてくる。
全体的に作品テンポが早い印象で、この軽快なテンポでどんどんパロディが出てくる感じ。
しかし、この作品のいいところはパロディの元ネタが判らなくてもそれなりに楽しめる
ところで、それに関しては登場キャラの魅力に負うところが大きいみたい。
特にメインヒロインであるニャル子のノリの良さが印象的で、これは中の人である阿澄
佳奈さんの演技力がかなり大きい感じ。
演技力と言えば、9、10話でのニャル子と八坂 真尋の人格が入れ替わった際の、阿澄 佳奈
さんと喜多村 英梨さんの、相手の特徴を掴んだ演技は素晴らしかった。
パロディが面白く、キャラが魅力的ではあるが、その反面ストーリー性は弱い、と言う
より、ストーリー自体がパロディを出すための単なる土台といった印象。
回によってはドラマ性がある回もあるが、基本はどうでもいい話が多い。