ローズ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
東京タワーの蝋人形館は観光スポット
ローゼンメイデン(アンティーク人形)同士が戦い合う アリスゲーム によって各々の人形が持っている ローザミスティカ を奪い合い完璧な存在である アリス になるための物語。
1期目からの登場人形である 真紅・水銀燈・雛苺・翠星石・蒼星石の他に 薔薇水晶(ばらすいしょう)・金糸雀(かなりあ) が現れて、ローゼンが作ったとされる7体の人形が全て登場することによってアリスゲームの戦いが加速していきます。
1期目では人間(桜田ジュン)が目立っていましたが、2期目ではダメ人間だった頃から立ち直っています。
元々、人形がメインの作品なので、話の原点に戻ったという事でなのかな。
水銀燈曰く「おままごと」ですが、普通の人形遊びであれば当然の遊び方でしょう。
なまじ魂を持っている人形のため、アリスゲームで争いあう事の方が残酷な気がします。
真紅に対する憎しみとは別に戦う理由があった水銀燈の姿勢には、今までの悪役ぶりからは想像できない優しさを持っています。
水銀燈をそそのかしてアリスゲームを加速させた存在が真の悪役でした。
終盤でアリスゲームの戦いが激しさを増しますが、人形が壊れていく様を見るのは忍びないです。
一人になるまで戦い続ける事の残酷さ と 人形本来の美しさ との対比が本作品の著者の意図なのでしょう。
可愛い子には旅をさせろ という言葉がありますが、可愛い人形に戦いは似合わないですね。
ローゼンメイデン同士が戦い最後に勝ち残らなければいけないアリスゲーム自体が悲しい宿命です。
人形を作成した ローゼン の本意はどこにあるのでしょうか。
そんなに完璧な人形がいいのかな~。
ローゼンの作成した全ての人形には魅力があり、甲乙つけがたいと思うのですが^^;
2013年夏から新シリーズがスタートします。
個人的には、戦う場面よりも ドタバタした日常生活の方に期待したいです!