ちんとんしゃん さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
偽りの神に抗え
小説が元となっているだけあって、世界観がしっかりしている。ストーリーも設定も魅力的。背景や雰囲気もすてき。そして特殊で異様ででも守られたっ世界を打ち破ることで真実が明らかになってくる…。
でもそうした背景がしっかりしているからこそ、いろんな細かい矛盾などが逆に気になってしうのも事実。小説ではちゃんと説明されていたりするのかもだけど…。なので最後までみた感想は、「面白いけど、なんかな〜」というものに。
それにわたしは最初から最後まで主人公、サキを全く好きになれなかった。結局は色んな惨事を彼女が引き起こしているように思える。マリアや守がああなったきっかけももとはサキの行動にあると思うし。なのに特別扱いされたり、いつまでも被害者ぶっていたり、終盤の作戦で非常に身勝手なことをしまくったりと。はっきりいっておいおいおい、という感じ。この作品は面白いけど好きになれないのはここに理由があるのかも。
それにしても、作品表題の「偽りの神に抗え」という文言はきっとサキたち“人間”に向けられたものではないのだろう。そう思うと、とても残酷で深い物語でもある。